「英会話講師に興味がある」「英会話講師っておもしろい?」
英語を使ってする仕事に英会話講師があります。
英会話講師の仕事は体力的そして精神的にラクかキツイか、私の経験談を交えながらお伝えします。
結論から言うと、英会話講師の仕事は一般クラスはまあまあ、子どもクラスはキツイといったところでしょうか。
・大人向け英会話は比較的ラク
・子ども英会話はめちゃくちゃ大変
・給与はまあまあかそれ以下
・英会話講師は離職率の多い職種
深く見ていきましょう。
英会話講師ってキツイ仕事?

大人向け英会話は比較的ラク
大人向け(一般クラス)は、慣れてしまえばそんなに大変な仕事ではありません。
大手英会話スクールであれば、使用するテキストに沿って進めていくだけ。授業の進行は完全にマニュアル化されています。
ココが大変!
グループクラスの場合、生徒のテンションによってつまらない授業になるかどうかが90%決まる。
おとなしい生徒が集まると、授業のテンション自体が下がるので、どのように盛り上げるかが講師の腕の見せ所になります。
せっかくレッスンで話す時間がたくさんあるのに、ずーっと黙っている生徒はいます。そんな生徒をいかに話をさせるか、促していくかを考えて授業を進めなければいけません。一方でノリの良い生徒が一人でもいると授業は進めやすくなったりします。
マニュアルがあるとはいえ、面白い講師とつまらない講師がいるのは事実。
生徒に満足してもらえるようなレッスンをするには、ある程度テンポがよく、みんなが発言をしている環境を作る必要があります。
授業の準備はしっかりと<
テキストとマニュアルがあるとはいえ、事前の準備は必須です。
想定される質問を考えて、それに対する答えを用意したり、みんなが理解しやすいような例題やシチュエーションを考えたりします。
質問に答えられないと、面目丸つぶれです。ネイティブではないとはいえ、英会話講師ですから答えられないとかっこ悪い。
そのためにもレッスンの事前準備は時間がかかります。
ココがラク!
慣れるのが早い
慣れると事前準備にほとんど時間をとられなくなります。
以前に受け持ったことのある内容であれば、そのときの経験が生きるからです。
こども英会話はめちゃくちゃ大変
子ども英会話はめちゃくちゃ大変です。
ココが大変
英会話講師は、講師ではなくエンターテイナーである
こども英会話講師は、講師にあらず。エンターティナーなる必要があります。
特に幼稚園児など年齢が低いクラスは、カオスになりがち。
大手スクールの場合、こども英会話もテキストとマニュアルがあるので、その通りに進めばOK。
ただし、マニュアルどおりに進まないのが子どものクラス。
こちらがやりたいアクティビティに興味を示さない女の子、1分後に飽きてしまってクラスルームを走り回る男の子。とにかく誰かにちょっかいをかけたい女の子、みんなが何をしているのかまったくついていけない男の子。。。などなど例を挙げたらキリがありません。
こんな幼児たちを集中させ、アクティビティに参加してもらい、「今日のフレーズ」「今日の単語」を言えるようになってもらう。
歌とダンスと、ゲームなどをテンポ良く盛り込んで、みんなの集中を切れさせないようにする必要があります。
子どもを抱っこしたり、走り回ったり。体力相当使います。
メリハリをつけるためにも、体を思いっきり動かすときもあれば、座ってじっとしているときもあります。
この差をうんとつけるので、体を動かすときは、走ったりジャンプしたり。子どもを抱きかかえることもあります。
動き回るので、冬場でも汗をかきます。
「年をとったらこどもクラスは無理」と言う講師が多いですが、理由の一つに体力が必要であることが挙げられます。
準備に時間がかかる
テキストとマニュアルがあると言っても、自分でマテリアルを用意する必要があるときがあります。
折り紙でおもちゃを作ってみたり、子どもが喜ぶようなシールを用意したり。
ぬいぐるみやボールを使ってアクティビティを考えてみたり。
大人のクラスより、手間と想像力が必要になります。
親御さんへの対応も必要
ここは盲点になりがちですが、親御さんへの対応も講師の仕事。
「○○ちゃん、今日はappleの発音がとってもよかったですよ!」「○○くんは、色が5つもいえました!」と、褒めポイントを告げる必要があります。
親がクレームを言ってくることもあります。口うるさい人もいます。
子どもだけ相手にすればよいのではなく、親ももれなくついてくることを忘れてはいけません。
ココがラク!
求められる英語のレベルは高くありません。
ラクなポイントはそこだけです・・・。
英会話講師は離職率の高い職種
英会話講師は離職率が高いです。
なぜでしょうか。
給与が高くない
スクールや地域によって給料はまちまちですが、英会話講師は高給取りであはありません。
レッスンごとの契約の場合、レッスン数によって給料が決まります。
自分が働きたい時間帯に、レッスンがきちんと入ればいいですが、必ず入るという保障はありません。
レッスン準備時間がかかりますが、準備時間に給与を出さないスクールがほとんど。
レッスンの1時間前に出社し、レッスン準備をしても、その時間は勤務時間としてとらえられません。
レッスン後の片付けもそう。準備と片付けを含んで1レッスンの給与になることを忘れないでおきましょう。
またどんなにクオリティの高いレッスンをしても、それがインセンティブとして給与に反映されるスクールはほとんどないようですので、講師のモチベーションが下がります。
体力がもたない
子ども英会話は、とにかく体力が要ります。
「体がもたない」という理由で辞める講師は多いです。
大人の一般のクラスでも、コアタイムが夕方からと勤務時間が遅いため、昼間の仕事が良いといって辞める講師は多かったです。
英会話講師を長く勤められる人とは・・・?
「大変なわりに給料が良くない」と講師の仕事を去る人は多いです。
一方で長く講師を続けている人ももちろんいます。
そんな人はこんな傾向があります。
・教えることが好き
・英語を教える以前に、子どもが好き
・体力がある
・忍耐力がある
講師を長く勤める人は人や教育が好きな講師が多いです。
“英語を使って仕事したい”だけがモチベーションだと、長く続けるのは難しい仕事ですね。
ある程度経験を積めば、レッスンのクオリティもあがりますし、生徒との信頼関係もできて働きやすくなります。
私は約4年間講師として勤務しましたが、様々な体験が出来て面白かったです。
興味ある方は、ぜひチャレンジしてみてください。