英語学習に効果的と言われている多読。多読とはたくさん英語の本を読むことです。
「多読って効果あるの?」「多読をして本当に英語力は上がる?」
こんな風に多読に関して抱く疑問にお答えします。
まず、多読をする意味ですが断言すると、大きな効果があります。
ただし、時間がかかります。
つまり「5冊読んだらペラペラに!」とか「多読を1ヶ月すれば、TOEIC満点!」ということはないんですね。
長期的な目で見たときに、多読は効果を発揮します。
なので、「すぐに英語力をアップしたい」「来月のTOEICで100点アップを目指したい」という人にはまったくもって向かない勉強法と言えるでしょう。
ただし着実に英語力を伸ばしたいのなら多読はおすすめ。
多読のやり方とレベル別おすすめの本をご紹介します。
・多読のやり方
・どんな本を選ぶといいの?
多読をまだやったことがない人も、多読中の人もぜひ参考にしてください!
多読のやり方

多読とは、文字通り本をたくさん読むことです。
自分の英語力に見合った本を読んでいくことで、英語が定着していきます。
多読のやり方を4つのステップでご紹介します。
ステップ1:本を選ぶ
まずは本を選びます。
実はここがめちゃくちゃ大事なプロセスなんですよね。
簡単すぎては意味がないし、難しすぎると読めない。
自分のレベルに合った本を探す必要があります。(選び方の解説は後ほどしますね!)
読みたい本やチャレンジしたい本を選定したら、早速読書スタート!
ステップ2:わからない単語は推測しながら読んでいく
本を読み始めると、おそらく1ページ目からわからない単語が出てくると思います。
このときできるだけ辞書は使わず意味を推測しながら読んでいきましょう。推測しながら読むのは、初めのうちは難しいと思います。
わからない単語って気になっちゃうんですよね。
多読ではわからない単語を推測する力も養う必要があるので、グッとこらえながら読み進めましょう。
1ページに10個以上わからない単語がある場合は、読むのをやめましょう。
その本はあなたの英語レベルに合っていません。
潔く諦めて、別の本を選びましょう。
何度も出てくる単語でどうしても気になる単語は調べてもOK。
何度も出てくるということは、そのストーリーの肝になっている単語かもしれません。
その単語の意味がわからないが故に、ストーリーを追えないということがあるといけないので、その場合は調べても大丈夫。
心構えとしては、単語は全部は調べない。でも気になる単語はチェックする、という感じです。
ステップ3:読み終えたら、自分を褒めよう
一冊読み終えたら自分を褒めまくりましょう!
これめちゃめちゃ大事。
洋書を一冊読み終えるなんてすごいと思いませんか?
私は一冊読み終えるたびに「私カッコイイ〜!」って自画自賛しています。ちなみに洋書を選んでいる自分にも酔いしれちゃいます。本屋で洋書コーナーにいる自分って素敵って思いませんか??
ステップ4:自分に酔いしれたら間髪入れずに次の本へ
一冊読み終えて終了〜!と1冊だけで終わることがないように続けて読んでいきましょう。
読み終えた本が気に入ったら、同じ作者やシリーズの本を続けて読んでいくと良いですよ。
私は多読を始めたばかりの頃はロアルド・ダールの本を片っ端から読みました。
ロアルドダールは、子供向けの本を書いていますが、多読初心者にもピッタリ!
中でも「チャーリーとチョコレート工場」は人気がありますね。
レビュー記事を書いているので、興味がある方は覗いてみてください。
→レビュー記事
どんな本を選ぶといいの?

前述しましたが、多読をするには本選びが重要!
でも自分に合った本を選ぶって難しいんですよね。
難しすぎる本を選んだが故に、本を読むのが楽しくなくなって多読挫折。。。なんてことにもなりかねません。
私は今まで100冊以上の洋書を読んできましたが、何度か挫折経験があります。
超初級・初級・中級の3レベル別に、それぞれ2冊づつおすすめの本をご紹介します。
超初級:文法理解度は中学英語/英語の本を読んだことがない
「英語は中学レベル。洋書は読んだことありません。」
こんな方には、かなり易しめで、でも本を読む楽しさを味わえるの物語がおすすめです。
超初級者には、ラダーシリーズをおすすめします。ラダーシリーズとは、英語学習者向けに編集してある洋書です。
『ごんぎつね』
「ごんぎつね」は、英語が易しいだけでなく物語も短いので読み切りができる長さ。初めの一冊にはとても良いですよ。
しかも「ごんぎつね」って心温まる話なので、読後感がとても良い。洋書で感動体験ができちゃいます。
『走れメロス』
「走れメロス」は読んだことある方が多いのではないでしょうか。走れメロスのおすすめポイントは、スピード感!話がスムーズに進んでいくので、英語で本を読んだことがない方も読みやすいです。
英語で本を読んだことがまったくない方は、易しい英語で短い本を選ぶようにしましょう。
初級:文法理解度は中学〜高校英語/本を読むことにはまだ慣れていない
高校レベルの英語なら多少わかるけど、まだ本を読んだことがないという方は児童書を選ぶといいですよ。
Fantastic Mr.FOX
チャーリーとチョコレート工場を書いたロアルド・ダールの作品です。
長すぎず、でもたくさん面白い表現が出てきて読んでいて飽きません。
Holes
多読初心者に人気の一冊。初めての一冊に選ぶ人もいます。ロングセラー。
中級:TOEIC500から600程度、本は読み慣れていないが英語力に自信がある
英語は易しいけど、少し長めのストーリーにチャレンジしましょう。
『The Notebook』
恋愛小説です。泣けます。。。恋愛ものが好きな方にはおすすめ。
洋書で心揺さぶられる体験ができます。
『The Giver』
児童書ですが、大人もゾクゾクとくる内容。考えさせられます。
読後感がたまりません。
読めない本があっても自分を責めないで!

早速本を選んで実際に読んでみると、思ったより難しく感じることがあるかもしれません。
そんな時に、「やっぱ自分の英語力じゃダメか」とか「自分には無理」と自分を責めちゃうかも。でも自分を責めちゃだめ。
そんな風に感じた時、多くの場合は選んだ本が自分に合っていないということが考えられます。
もしかしたら児童書は内容が幼稚すぎて、読んでいても面白くないかもしれません。
学習者用に編集してあるラダーシリーズは、学習用に編集されているがゆえに本を読む醍醐味に欠けるかもしれません。
「読めない」と感じたときは、潔くその本を読むのを諦めてOK。無理やり読む必要はありません。そして次の本を探しましょう。
私は諦めた本がめちゃくちゃいっぱいあります。でも探し続けました。
色々と読んでいくうちに、面白い本に出会えます。
英語で本を読むと、英語力が鍛えられるだけでなく、新しい知識が身についたり、感動したり発見があったりといいことがたくさん!
ぜひ多くの方に多読を学習の一つに加えて欲しいと思います!