洋書多読

日本人が出てくるよ!多読リストに英語漫画も加えよう!【タンタン】

タンタンの冒険から『The Blue Lotus』(邦題『青い蓮』)をご紹介します。

舞台は中国。新聞記者のタンタンはアヘン追放秘密結社とともに、アヘン密売組織を率いる中国駐留日本軍のミツヒラトに立ち向かいます。

正義の味方のタンタンですが、指名手配されその首に多額の懸賞金がかけられたり、誘拐容疑をかけられたり、極刑に処されそうになったりとハプニングが絶えません。

1930年代の中国を舞台にしており、日本軍が鉄道を破壊する場面が出てくるなど、満州事件と絡んでくるような当時の状況をリアルタイムで映し出しており、世界的にも高い評価を受けている作品。

ただの漫画じゃない!多読をしながら歴史を感じることができるタンタンの『The Blue Lotus』。

タンタン好きにも必読です。

英語のレベルと難易度

英語はTOEIC600、英検2級から読めます。

英語のレベルはそんなに難しくはないですが、独特の表現があるのでそれに慣れる必要があります。

漫画なので情景を絵が助けてくれるので、とても読みやすいです。

英語を学習している小学生にもおすすめですね。

実際の英語を見てみよう

どんな英語が出てくるかみてみましょう!

Everything went like clockwork.(全て順調だったね。)

計画通りに進んでいて、何のトラブルもないときに使える表現です。

Everything went like clockwork.(全て順調だったね。)

clockworkは「規則正しさ、正確さ」という意味です。
go like clockworkで、計画通り、スムーズに事が進んでいるという意味になります。

日常生活でも仕事でも使える表現ですね。

A: How is the project going? (プロジェクトの進み具合は?)
B: Everything is going like clockwork.(スムーズだよ。)

So far so good.(今のところ順調だね。)

Everything went like clockwork.と似ている表現ですが、『The Blue Lotus』でしょっちゅう出てくる便利な表現としてピックアップしました。

So far so good.(今のところ順調だね。)

こちらは現在進行形で使用します。

「今のところ順調、問題なし」というときに使います。

ドラマや映画でもよく出てきますし、なんてことない会話にもたくさん出てきます。

A: How’s it going? (調子はどう?)
B: So far so good. (今のところ問題ないね。)

Bob’s your uncle.(万事OKだ。)

ここまで、「順調だよ」と言いたい時の表現を2つご紹介しましたが、同じような意味でイギリスならではの表現も出てきます!

Bob’s your uncle.(万事OKだ。)

Bob’s your uncle.、、、、ボブはあなたのおじさん。

って「え??」となりますよね。

これはイギリス特有の表現で、「万事OK」「大丈夫」という意味なんです!

タンタンの英語版はイギリスで翻訳されているので、イギリス英語です。

意味を知らないと、推測すら難しいイディオムですよね。

We’ll arrange this and that, and Bob’s your uncle.
(これとあれをセットして、全部OK!)

Seven Suffering Samurais!(なんてこった!)

これ、日本人のミツヒラトが何度も使う感嘆詞なんです。

「なんてこった!」とか、「まさか!」と表現したいときに出てきます。

Seven Suffering Samurais!(なんてこった!)

世界で有名な黒澤明の映画「7人の侍」を感嘆詞として表現しているんですね。

これは一般的な表現ではなく、タンタンでしか目にしないような表現です。

ぶっちゃけ、こんな表現をする日本人はさすがにいないですけどね。でもこの表現オモシロイ!

しかも驚き具合によって、7人の部分が70(seventy)になったりと、バリエーションもあるんです。物語が進むに従って数が増えていきます。表現をチェックするのも面白いですよ!

ちなみに「7人の侍」は1954年に公開されています。
The Blue Lotus』はもともとフランス語で1934年に発刊されています。あれ?「7人の侍」は1954年でずっと後なのに何で?と思って調べてみたら、英語に翻訳されているのが1983年なので、「7人の侍」の公開後だったんですね。

他にも同じように感嘆詞として、ミツヒラトはこんな表現も使っています。

Kamikaze! (カミカゼ)

Fujiyama!(フジヤマ)

日本人からすると感嘆詞でこのような単語を使うなんて違和感がありますね。
でもこんな風に表現することで、日本人を強調しているところが面白いです。

こんな人におすすめ

・多読中。漫画で気分転換したい

・歴史が好き

・中学英語を勉強し終えた

・タンタンが好き

・冒険推理小説が好き

日本軍が出てくるので、興味深く読めます。

ここで日本人は、その当時のステレオタイプ(眼鏡、出っ歯、ズル賢いetc)で描かれていて、今の目線で見ると差別的と言わざるを得ないですが、当時の日本人のイメージを知ることができます。

日本軍が鉄道に爆弾を仕掛ける場面が出てきたりして、満洲事変と絡んでいるエピソードも出てきます。

作者エルジェは、中国人の友人チャンの助けを得ながら描いた作品ということで、中国の雰囲気が素晴らしく描かれていますよ。

The Blue Lotus』(邦題『青い蓮』)は、『Cigars of the Pharaoh』(邦題『ファラオの葉巻』)の続編です。

私は『Cigars of the Pharaoh』は読んでいないんですよね。『The Blue Lotus』が続編だなんて知らずに購入してしまいました。

『Cigars of the Pharaoh』を読んでいなくても、楽しめる作品なのでぜひ読んでみてください!