アメリカの児童書『Who Was Andy Warhol?(アンディ・ウォーホルって誰?)』をご紹介します。
本書は「Who Was?」シリーズの一つで、アメリカの出版社Penguin Workshopから出ている児童書です。
コカ・コーラボトルやマリリン・モンロー、エルビス・プレスリーを題材にした作品が有名ですね。
アートとは特別なものではなく日常であるとの考えから、日常や大衆文化をアートの題材にした天才です。
ピッツバーグ生まれの貧しい家庭に生まれ、幼少期から絵の才能を発揮していたアンディ・ウォーホル。
アート好きはもちろん、作品は見たことあるようなという感じでも楽しめる一冊。
シャイで身体が弱かった幼少期から絵の才能を発揮していた学生時代、イラストレーターとして活躍しポップアートの作家として成功し、セレブたちと連むのを好んだ後期、ゲイであることに悩んだことや、銃で撃たれた
波瀾万丈の人生。
アンディの銀髪は有名ですが、あれカツラて知ってました?!私は本書を読んで初めて知りました!
生まれから、ポップ・アートの天才として成功し生涯を終えるまでのアンディ・ウォーホルの一生を知ることができる『Who Was Andy Warhol?』をご紹介します!
レベルと難易度
「Who Was?」シリーズは英語ネイティブの8〜12歳が対象となっていて、歴史的人物や現在活躍している有名人について学ぶことができます。(「Who Was?」シリーズ紹介記事)
子ども向けに書かれているため、説明がわかりやすく丁寧な英語が使用されています。
アメリカの人気の児童書です。
大人の英語多読にピッタリの一冊。
単語 | ★★★☆☆ |
文章 | ★★☆☆☆ |
ストーリー | ★★☆☆☆ |
【単語】
児童書ではありますが、使われている単語は幅広いです。そのため中学英語や高校英語ではカバーしきれない単語がいくつか出てきます。
【文章】
一文が長すぎず、文章は読みやすいです。
【ストーリー】
アンディ・ウォーホルの生まれから、成功、そして
実際の文章をみてみよう!
実際に出てくる英文を見てみましょう。3つピックアップしました。(※カッコ内の日本語訳はブログ著者が訳しています。)
名前の由来はスペルミス?!
A few years earlier, a magazine he worked on mistakenly dropped the “a” and printed his name as just “Warhol.” And Andy decided to keep it that way.
(2、3年ほど前に、アンディ・ウォーホルが仕事していた雑誌が最後の”a” をミスで抜かしてしまい”Warhol”と表記しました。そしてアンディはそのままにしておこうと決めたのです。
アンディ・ウォーホルの本名はアンドリュー・ウォーホラ(Andrew Warhola)。
アンディ・ウォーホルという名前で活動をするキッカケとなったのは、雑誌の表記ミスだったんですね。
本人は訂正をしようとせず、ミス表記をそのまま使用すると決めました。
mistakenly:誤って、間違って
keep it that way:そのままにする
アンディが目指した場所
Andy dreamed of being an artist whose pictures were sold in art galleries and displayed in museums. He wanted his name to be recognized by the whole world, not just by art directors in New York City.
(アンディはアートギャラリーで作品が売れたり、美術館で展示されるようなアーティストを夢見ていました。自分の名前がニューヨークのアートディレクターだけでなく世界中に認知されることを望んでいました。)
イラストレータとして十分にお金が稼げるようになったアンディでしたが、イラストレーターではなくアーティストとして存在したいと願い、どのようにすれば芸術家としての認知度が上げられるかを常に考えていたようです。
dream of:〜の夢を見る
recognize:認知する、評価する
ポップ・アートとは
By the end of the year, people were calling the new art “Pop Art,” which was short for “popular art.” Pop Art wasn’t about feelings and big ideas. It was about the things people saw in stores or on billboards or in fast-food restaurants.
(その年の終わりにはその新しいアートを「ポップ・アート」と呼ぶようになりました。「ポピュラー・アート」を略した言い方です。ポップ・アートは感情やすごいアイディアを表現するものではありません。ポップ・アートは店や広告やファーストフードレストランで目にするモノなのです。)
1960年台に「ポップ・アート」というジャンルが登場します。
アンディ・ウォーホルは文化や芸術は崇高でちゃんとしたもの出なければならない、とは思っていませんでした。
まさにポップ・アートは彼の考えと当てはまっていたのですね。
is short for : 〇〇の略
まとめ:日常をアートにした天才
私はアートにはまったく詳しくはないんですけど、アートには興味があるのでこの一冊を手に取りました。
キャンベルスープ缶やマリリン・モンローなどは有名なので、街を歩いているだけでも目にすることがあります。
日本でも人気のアーティストですね。
絵のタッチから、明るくてパワフルでちょっとした変人なのかな、なんて勝手に想像してたんですけどけど、本書を読んで印象がかなり変わりました。
闇を抱えたアーティストだったんですよね。(芸術家には多いですけどね。)
ゲイであることに悩んだり、薄毛のためにカツラをかぶったり、銃で撃たれて瀕死状態に陥ったり。
アンディ・ウォーホルの人生を知ったことで、彼のアートへの興味がさらに沸きましたし、絵に込められた意味を知ることができました。
アンディ・ウォーホルのポスターを買って家に飾ろうかなぁなんて考えています。
本書はアンディ・ウォーホルの人生をわかりやすい英語で読むことができます。
彼の絵に何かを感じるなら、彼の歩んだ道を知りましょう!
アート好きなら同シリーズにフリーダ・カーロの生涯を追った『Who Was Frida Kahlo?(フリーダ・カーロって誰?)』があります。
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