本・洋書

洋書でノンフィクション『Born a Crime』世の中をサバイバルすることを学べる一冊

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>『Born a Crime』(邦訳『トレバー・ノア 生まれたことが犯罪!?』)をご紹介します。

洋書でノンフィクションを読んだことはありますか?

多読で勧められる本はフィクションが多いですが(私も当ブログで多くのフィクションを紹介しています)、今回はノンフィクションで読みやすい本をご紹介します。

トレバー・ノアの生い立ちを綴った『Born a Crime』(邦訳『トレバー・ノア 生まれたことが犯罪!?』)です。

トレバー・ノアは、アメリカで人気のコメディアンであり人気司会者。

アパルトヘイト体制がだった南アフリカが出身地です。

アパルトヘイトとは人種隔離政策のことで、肌の色で差別がされていました。

異なる人種間の性行為は禁止されていました。

そんな社会で、白人の父親と黒人の母親から生まれたトレバーは、生まれたことそのものが犯罪であり、存在自体が違法だったんです。本のタイトル「Born a crime」は彼の生い立ちから付けられています。

トレバー・ノアは、アパルトヘイトの非人道的な体制をただ嘆いている人ではありません。

不公平で理不尽な社会を柔軟に、そしてたくましく、賢く生きぬいている人です。

辛かったであろう日々も、ユーモアを交えながら伝えてくれるので、読んでいて重苦しくはありません。

この本のスパイスになっているのが、トレバーの母親。とても芯のしっかりした女性ですが同時に破天荒。母親のダイナミックさに、惹きつけられたり勇気付けられる人も多いと思います。

アパルトヘイトって、日本人にとってはあまり身近ではないですよね。教科書で読んだだけという人も多いと思います。

トレバーが見てきた世界を、彼のユーモアとウィットに富んだ文章で、一緒に旅してみましょう。

『Born a Crime』のレベルと難易度

文章そのものは難しくありません。

TOEIC700、英検準1級以上あれば、十分でしょう。

上記の資格がなくても、下記の英文を読んでみて理解できるようなら挑戦してみてください!

私はアパルトヘイトに関して知識がなかったので、読むペースは通常より遅かったです。

でも文章が軽快なので、読んでいて疲れることはなかったですね。スラスラと読めます。

実際の文章をみてみよう

冒頭の最初の文です。

The genius of apartheid was convincing people who were the overwhelming majority to turn on each other. Apart hate, is what it was. You separate people into groups and make them hate one another so you can run them all.

『Born a Crime』では、アパルトヘイトの実態や歴史を説明している部分と、トレバーの実際の経験や出来事を綴っている箇所の2つの構成になっています。

冒頭のこの部分は、説明をしている部分。

説明文では、事実を淡々と語っています。ここから当時の状況を知ることができます。

私は、アパルトヘイトに関しては知識ゼロ。

だから本を読みながら「実際ってこんな風だったんだ」と驚かされたり悲しくなりましたね。

During apartheid, one of the worst crimes you could commit was having sexual relations with a a person of another race. Needless to say, my parents committed that crime.

トレバーの生い立ちが描かれています。

アパルトヘイト体制の中、どのようにして両親が出会い自分が生まれたのか。

アパルトヘイトでは、異なる人種間の性行為は禁止されていました。

そんな社会で白人の父親と黒人の母親から生まれたトレバーは、存在そのものが違法だったんですよね。

肌の色が黒くもなく白くもないトレバーが、どのような幼少期を過ごしたのかなど、当時の思い出も含めて書かれています。

I became a chameleon. My color didn’t change, but I could change your perception of my color. If you spoke me in Zulu, I replied to you in Zulu. If you spoke to me in Tswana, I replied to you in Tswana. Maybe I didn’t look like you, but if I spoke like you, I was you.

南アフリカには、様々な民族が住んでいて言語も多様。

トレバーの母親はコサ語(Xhosa)を話す女性でした。トレバーもコサ語で育ちますが、母親の意思で英語も学びます。

トレバーはこの2語だけでなく、他の民族の言葉も話せました。

肌の色で差別がされる環境でしたが、相手の言語を話すことで相手に“受け入れてもらう”ということを、トレバーは日常から学んでいました。

受け入れてもらうことで生きていく術を学んでいく少年。そのしなやかさと力強さが、エネルギッシュに書かれています。

こんな人におすすめ

年齢や性別を問わず、多くの人が楽しめる本です。
こんな人にオススメします。

・洋書でノンフィクションを読んでみたい
・新しい分野を洋書でチャレンジしたい
・アパルトヘイトに興味がある
・海外のことを知りたい

私は本を読みながらトレバー・ノアの人柄にとても惹かれていきました。

トレバーがアメリカで人気があるのにもうなずけます。

トレバーは「The Daily Show with Trevor Noah」という番組で司会を務めています。

社会のねじれ、理不尽、人種差別をユーモアに変えて立ち向かっていく。

そんなトレバーに共感する人が多いというのが、番組の人気からもわかります。

『Born a Crime』は、暗くてヘビーは本ではありません。

アパルトヘイトのことを知らない人でも、とても読みやすい本です。

英語を勉強しながら、新たな世界を学ぶことができます。ぜひ読んでみてください。