『Grit:The Power of Passion and Perseverance』をご紹介します。
目標を達成するために必要な力とはなんでしょうか。才能?IQ?
著者のアンジェラ・ダックワースは成功するかどうかは、才能やIQが決めるのではく、グリットにあると主張しています。
グリットとは「やり抜く力」のことで、ポイントとなるのは「情熱(passion)」と「粘り強さ(perseverance)。」
グリットこそ成功に必要な要素。
これが『Grit』のコンセプトです。
本書では粘り強さの重要性を、学校、スポーツ、ビジネスなどのさまざまな分野から例を出して解説。
それだけでなく、グリットを身につける方法や考え方を自身の経験や各分野で成功している人たちを例に説明しています。
グリットを身につけることで、生まれ持った資質やIQに惑わされることなく、やり遂げたり成功することができるのです。
GRITに秘められた力とは?どのようにしてGRITを身につけるのか。
『Grit』を読んで粘り強くいられる考え方や行動を身につけましょう!
【レベルと難易度】 英語ネイティブ大人が気軽に読める
400ページ以上あるので読書体力が必要!でもGritがあれば読了できますよ!
単語 | ★★★★☆ |
文章 | ★★★☆☆ |
ストーリー | ★★★☆☆ |
※レベルは目安です
実際の文章をみてみよう!
実際に出てくる英文を見てみましょう。3つピックアップしました。(※カッコ内の日本語訳はブログ著者が訳しています。)
グリットとは
“Grit is passion and perseverance.”
(グリットとは情熱と粘り強さのことです。)
perseveranceは何度も登場します。
本書には自分のGRIT力を測るテストもありますよ。
passion 情熱
perseverance 忍耐、粘り強さ
続けることの難しさ
“Enthusiasm is common. Endurance is rare.”
(強い興味を持つことはよくあることです。持続する力はまれにしかみません。)
enthusiasmとenduranceが両方enから始まっているおり対比として使われています。
enthusiasm 熱中、熱狂
endurance 持久力、忍耐力
続けることが大切
“Grit is not just working incredibly hard for a season or two; it’s working incredibly hard every day for years.”
(グリットは1〜2シーズンの間めちゃくちゃ頑張るということではありません。何年も頑張り続けることなのです。)
短期間ではなく長期間にわたってやり続けることの大切さを解説しています。
別の言い方として“Grit is living life like it’s a marathon, not a sprint.”と表現もしています。
粘り強くいこう!
凡人の私は、「成功にはIQも才能も関係ない、続けることさえすればよい」と聞くと、大きな希望を与えられた気になります。
ただし、本書を読むにつれて、続けることの大変さも感じました。成功を掴むには努力が必要ですよね。
私は、日本人は努力や忍耐を重んじる文化があるように思っているので、GRITという考え方は多くの人に馴染みやすいのではないかと思いました。
私が一番興味深いと感じたのは、growth mindsetとfixed mindsetです。
growth mindsetとは「努力次第で才能は開花する」「生まれ持った資質に関係なく練習することで能力を伸ばすことができる」といった考え方です。
一方でfixed mindsetは「才能は生まれ持ったものだから才能がなければ努力しても無駄」というよう生まれ持った資質で能力が決まるという考え方です。
私はgrowth mindsetで物事を捉え練習に励むこともあれば、「私に才能ないし」とfixed mindsetで自分の能力に限界を決めてしまうことがあります。
人はgrowth mindsetを持っている人の方が伸び率が高いとダックワースさんは言っています。
私は英語、テニス、ピアノ、チェスを学んでいますが、growth mindsetの考え方で今後も練習していきたいと思いました。
TED talkにアンジェラ・ダックワースさんのトークがあるのでぜひご覧ください。GRITとはなんぞやということが6分程度で知ることができます。
Grit: the power of passion and perseverance | Angela Lee Duckworth