英語多読におすすめ!児童向け伝記シリーズ『Who Was Helen Keller?』をご紹介します。
ヘレン・ケラーの前向きで常にチャレンジしている姿を見ていると、英語の勉強をサボってなんかいられなくなります。ヘレン・ケラーがモチベーションを上げてくれます!
言語の壁を超えて 4か国語を学び、学位も取得!
日本でも広く知られているヘレン・ケラー。
『サリヴァン先生』や『水』といったワードを聞くと、彼女の物語が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
ヘレン・ケラーは、わずか1歳半のときに高熱にかかり、視力と聴力を失いました。
話すこともできず、彼女の世界は“音も光もない暗闇”で始まったのです。
そこに現れたのが、家庭教師のサリヴァン先生。
指文字を使って、ヘレンに「言葉」を教え始めます。
ヘレンはこのとき初めて、“言葉には意味がある”という概念に出会います。
ここから、サリヴァン先生との果てしない学びの旅が始まりました。
数え切れないほどの壁にぶつかりながらも、彼女は決して立ち止まりません。
英語だけでなく、ドイツ語・フランス語・ラテン語まで習得し、大学の学位まで取得したのです!
音が聞こえず、話すことも困難な中で、どうやって外国語を学ぶのか…。
想像するだけで気が遠くなります
正直、私は「読む・書く・聞く・話す」の4技能すべてがそろっているのに、英語の勉強をサボってしまう。
でも、ヘレン・ケラーの生き様を前にしたら、、、、もう言い訳なんてできません。
彼女のひたむきさ、前向きさ、そして学びに対する情熱は、まるで心に火を灯してくれるよう。
「自分ももっと頑張ろう」
自然とそう思えてくる、そんな偉人です。
ヘレン・ケラーがモチベーションを上げてくれます!
英語レベル – 英検2級・TOEIC550
本書は英語ネイティブの8〜12歳が対象です。
単語 | ★★☆☆☆ |
文章 | ★★☆☆☆ |
ストーリー | ★★☆☆☆ |
(※レベルは目安です)

実際の文章をみてみよう!
実際に出てくる英文を見てみましょう。3つピックアップしました。
「水」からスタートした言葉という概念
Helen spelled back water several times to Annie. Now, at last, Helen understood that words stood for things!Later in her autobiography, Helen wrote, “Everything had a name, and each name gave birth to a new thought.”
サリバン先生は指文字を使うことで、それぞれのモノには言葉があることを教えますが、言葉の概念がないヘレン・ケラーはなかなか言葉の存在そのものを理解できませんでした。
7歳のときヘレン・ケラーは水に触れて、それには”water”という名前が付いていることを知ります。ここからヘレン・ケラーの世界が広がります。
英語だけでなく外国語も勉強します
At the Wright-Humason School, Helen studied arithmetic (still her least favorite subject), English literature (which she loved), American history, French, and German. She also studied lip-reading and speech.
ヘレンケラーは文学が大好きでした。
盲ろう者にとって母語を学ぶことさえ難易度が高いと思いますが、それだけでなくフランス語やドイツ語まで学びます。
そして発話にもチャレンジします。口の動きがどうなっているか、相手の顔を触ることで学び取ろうとしました。
日本にも来てくれました!
Helen toured Japan in the late 1930s. The Japanese people knew of Helen Keller, but many did not believe the stories about her. In Japan, the blind were treated very poorly. They received little schooling or help from the government. Helen’s tour changed that. Knowing that Helen loved dogs, the Japanese people gave her a beautiful Akita dog.
ヘレン・ケラーは来日しています。
当時日本ではヘレン・ケラーの存在は有名でしたが、この盲ろう者の活躍を疑っていた人は多かったようですね。
ヘレン・ケラーの訪問を日本は歓迎し、秋田犬をプレゼントしたようです。
【NEXT STEP!】次はこの本にチャレンジ!
ヘレン・ケラーは多くの偉人と出会っています。電話を発明したグラハム・ベル、マーク・トウェイン、フランクリン・ルーズベルト元大統領です。
電話を発明したベル
電話を発明したグラハム・ベルは聾者の教育者でした。音と喉や舌の使い方を含めた話し方の研究をしており、それが電話の発明につながったのです。
マーク・トウェイン
ヘレン・ケラーは本をたくさん書いています。あるパーティでマーク・トウェインと出会っていますが、作家同士で濃い話をしたのかもしれませんね。
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大恐慌時代を救ったルーズベルト大統領
ルーズベルト大統領は39歳でポリオにかかり、自力での歩行ができなくなってしまいました。ヘレン・ケラーと共に身体障害があっても夢は叶えられると世の中にメッセージを送っていました。
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【もっと深掘り!】ドラマでリスニング力もUP!
映画やドラマを観ることは、英語のリスニング力を高めるのにも効果的です。

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