日本人の「発音を気にしすぎ問題」というのがありますよね。
発音に関しては、異様にネイティブ思考なところがあります。
初心者は発音なんか気にせず話せ、というのが定石だったりしますよね。
私はこれには賛成です。
発音なんて気にしなくていいから、どんどん話したほうがいい。
でも仕事で英語を使う人は発音を気にしたほうがいいです。
それはなぜかと言うと、発音が悪いと信頼度に欠けたり稚拙に見えたりするから。
私は、外資系企業で働いていました。共通語は英語。そんな中で発音が悪かった私は何度か聞き直しをされてそれがショックだったし、めんどくさいという事がありました。
そこで発音矯正を受けたんです。それまで発音にお金をかけるという事がムダだと思っていたし、そもそもそこまで発音を気にしていなかったんですよね。「私の英語に文句ある?」ぐらいの強気な姿勢でした。。。
でも発音矯正を受けてからは、コミュニケーションがスムーズになり、より自信を持てるようになったという経緯があります。
今回は上級者以上・仕事で英語が必要な方向けに、発音の重要性について解説します。
発音が下手・日本語訛りが強いと起きるマイナスポイント
特に仕事で英語が必要な場合のマイナスポイントは、大きく3つあります。
・聞き取ってもらえない
・相手を疲れさせる
・信頼度を高めにくい
解説していきますね。
聞き取ってもらえない
発音が悪すぎると、単純に相手にちゃんと聞き取ってもらえないことがあります。
相手は聞き取れないと、聞き返してきます。当然ですね。
そうすると、もう一度同じ内容を話さなければいけなくなります。
これは仕事では、ムダな工程でしかありません。
自分が説明した内容の意味に関して詳しく質問をされた場合は、話が前に進みますよね。
でも発音が悪く相手に理解してもらえず言いなおすのは、ただの時間の無駄。
そして何より、
言い直すのがめんどくさい。
私は発音が悪かった頃、会議中に上司から何度か聞き直しをされていました。忙しいと傲慢な態度になってしまい「ちゃんと話してんだから聞き取ってよ!」と、うっとおしく思うこともありました。自分の発音が悪いのに、それを棚にあげてイライラしてたんですよね。
正しい文法で適切な単語を選んで話していても、聞き返されて同じ内容を繰り返し話す。
これは、発音が悪いせいで起きます。
発音の悪さは、時間のロスを生みます。
相手を疲れさせる
今度は立場を変えて考えてみましょう。
相手がクセの強い英語を話しているとします。そんな時に、
「聞き取るのに必死。」「かなり集中して聞かないと何を言っているかわからない!」
このような経験はありませんか?
英語ネイティブではない人は、母語の影響を受けた英語を話します。
話している人がクセの強い英語を話す人と話したときに、聞き取るのにいつもの倍以上の集中力を使ったという経験をしたことがある方は多いと思います。
そしてその人との会話を終えて、いつもより疲れたと感じることってありますよね。
クセや訛りが強いと、慣れるまで聞き取るのが結構大変です。
以前マレーシアの方と英語で話すことがありました、マレーシア訛りの英語に慣れていない私は、最初まったく聞き取ることができず「これって英語だよね?」と思うほどでした。電話口だったので、音しか頼りにできず、携帯を耳にこれでもかというくらい押し当てて必死に聞き取ろうとしていました。電話を切ったときはグッタリでしたね。
こんな風にクセの強い英語と言うのは、慣れていない人にとって非常に聞き取りにくいものです。
だから発音がヘタ、つまり日本訛りの強い英語を話すということは、相手を疲れさせている可能性があるということです。
友達同士などカジュアルなコミュニケーションならいいでしょう。でもビジネスにおいて、相手に聞き取りにくい英語を聞かせてストレスを与えるのは得策ではありません。
よりコミュニケーションをスムーズにするという意味でも、聞き取りやすい英語を話しましょう。
信頼度を高めにくい
仕事で「コイツは信頼できるな」と思ってもらうためにも、きちんとした英語を話したほうがいいです。
発音が良いだけで、英語力が高いと思われやすいです。
想像してみてください。
仕事のスキルが同じで日本語スキルも同じ部下が二人います。一人は綺麗な日本語を話し、もう一人は訛りの強い日本語を話します。あなたはどちらにプロジェクトを頼みたいでしょうか。
おそらく前者です。
発音が上手なほうが日本語もうまいと思いがちなんです。仮に同じスキルであったとしてもです。
仕事を任せるなら、コミュニケーションの面でスムーズな前者がいいですよね。多くの人がコミュニケーションで疲れにくい人と仕事したいし任せたいと思うと思います。
発音って上手なだけでトクなんです。
だから仕事で必要なら向上させましょう。
どうやって向上する?
発音を向上させるには2つの方法があります。独学するか発音矯正レッスンを受ける。
どちらのほうがいいでしょうか。
またアメリカ英語とイギリス英語、どちらの発音を学んだらいいでしょうか。
独学する
独学は可能ですが、習得は難しいです。
発音を向上させるには、まず自分の英語を聞いて分析する必要があります。そして、ネイティブの音に近づけていく作業をします。
私は発音の本を購入して発音の良くしようと努力したこともありますが、結局正しい発音がわからない状態で自分の発音を矯正できるわけもなく挫折しました。。。。
発音に関しては、教えてくれる先生がいた方が習得しやすいですし、身に付くスピードも速いです。
発音矯正レッスンを受ける
スクールで発音矯正を受けるのが、一番の近道でしょう。
自分が正しく発音できているかチェックしてくれて、それを矯正してくれる講師が必要です。
私は自分の発音を矯正する時に、ドクターDイングリッシュの発音矯正を受けました。
口の形や下の位置の説明だけでなく、そもそも声の出し方から指導があり、目からウロコが落ちるようでした。
ドクターDイングリッシュの発音矯正レッスンはレビュー記事を書いているので、興味にある方はご覧ください。
→レビュー記事
文法や単語は独学でも十分に勉強できますが、発音に関してはプロに頼んだほうがいいですね。
ちなみに、今はDMM英会話で発音レッスンを受けていて、引き続き発音向上に努めています。DMM英会話の発音レッスンレビューも書いていますので、参考にしてみてください。
→レビュー記事
アメリカ英語とイギリス英語どっちがいい?
発音を勉強する際に、迷う人もいると思います。アメリカ英語かイギリス英語。
結論は、仕事場やコミュニティでのマジョリティに属したほうがラクだしベター。
仕事場がアメリカならアメリカ英語のほうがいいですし、イギリスならイギリス英語のほうがいいです。オーストラリアなら、オーストラリア英語ですね。
私の仕事場はグローバル企業で様々な英語が行きかっているのでどちらでもよかったのですが、長年アメリカ英語を学んできているのでアメリカの発音の練習をしています。
中にはイギリスはクイーンズイングリッシュだから、イギリスのほうが上と優劣を付けたがる人がいるようですね。でも仕事では、どちらのほうがトクということより、どちらのほうが自分の周りで話されているかによって、仕事のしやすさは変わります。
周りの環境で選ぶと、ラクだし効果も出やすいですよ。
発音矯正は英語のレベルアップ
発音を矯正すると、あなたの英語はレベルアップします。
もし仕事場やビジネスの場で英語が必要なら、発音矯正することを視野に入れてみてください。
私は発音矯正レッスンを受けていますが、今もなお間違って発音している単語があります。
現在はDMM英会話を受講しているので、「できるだけ細かく指摘してね」と講師にお願いをして、間違えるたびに訂正をしています。
正直、終わりなき旅って感じで途方もない作業ですが、新たに正しい発音を覚えると自分の英語が成長したように感じられて自信がついていきますね。
英語上級者の方は、ぜひ発音を矯正してよりスムーズにレベルの高い英語を話していきましょう!