ラダーシリーズから出ているレベル1の「セロ弾きのゴーシュ(Gorsch the Cellist)」をご紹介します。
「セロ弾きのゴーシュ」は宮沢賢治の作品。
チェロを通して行われる動物たちとのやりとりに思わずホッコリしてしまうストーリーです。
物語は長くないので、多読初心者でも読み切ることができますよ。
多読初心者にオススメの「セロ弾きのゴーシュ」をご紹介します。
英語レベルの難易度 英検3級・TOEIC500
ラダーシリーズの「セロ弾きのゴーシュ(Gorsch the Cellist)」はレベル1で、中学レベルの英語で読むことができます。ワード数は4,700。(→ラダーシリーズ紹介記事)
単語 | ★☆☆☆☆ |
文章 | ★☆☆☆☆ |
ストーリー | ★☆☆☆☆ |
ワード数 | 4,700 |
【単語】
単語のレベルはやさしくて中学英語で読むことができます。
意味のわからない単語があっても、巻末のワードリストにすべての単語の意味が載っているので、辞書なしでも読むことができます。
【文章】
文章はシンプルでストレート。日本語で内容をすでに知っていると、読みやすく感じるでしょう。
【ストーリー】
日本文学を英語で楽しもう
日本文学を英語で読むと、なんとなく不思議な感覚になります。
「セロ弾きのゴーシュ」は主人公が“ゴーシュ”という名前だったり、チェロがテーマになっていたりと、舞台が日本ではないかのような感じがします。
その一方で日本的な描写もあって、読んでいて不思議な気分になるんですよね。
動物がいくつか出てくるので、英語でなんというのか知ることができますよ。本書ではこんな風に訳されています。
三毛猫 tortoiseshell cat
カッコウ cuckoo
タヌキ tanuki
野ねずみ field mouse
三毛猫は“tortoiseshell cat”。どんな発音なのかわからないような単語ですよね。タヌキは“tanuki”と訳されていました!
こんな風に本を読みながらボキャブラリーを増やすことができるのも、多読をするメリットです。
原作を先に読んでみると読みやすくなる
もし英語でストーリーを理解するのが不安なら、先に原作を日本語で読んでみましょう。
内容がわかると、英語で読むことが苦痛では無くなりますよ。
「セロ弾きのゴーシュ」は青空文庫でネット上で読むこともできますし、キンドルでは無料でダウンロードできますので、気軽に原作を読むことができます。
↓原作は無料でダウンロードできます。
「いきなり英語でチャレンジするのはハードル高そう」と感じるなら、内容を一度日本語で理解してしまいましょう。
日本語で理解してから英語を読むのは、カンニングしている感覚になるかもしれませんが、そんなことはありません。
私は今まで日本語で理解してからチャレンジした洋書はたくさんあります。例えば、ダン・ブラウンの「The Da Vinci Code(ダ・ヴィンチ・コード)」や、アガサ・クリスティの「Death on the Nile(ナイルに死す)」など。
日本語で先に理解するのは“予習”という感じですね。
英語で読解をするのって、かなり大変な作業なんです。
なので、全体を日本語で理解してから英語に挑戦するやり方は、英語で読むストレスを軽減してくれます。
「セロ弾きのゴーシュ」は日本語を無料で読めるので、不安な方は日本を読んでから英語にチャレンジしてみてください。
「セロ弾きのゴーシュ」に興味がある方は、芥川龍之介の「藪の中」や「鼻」、太宰治の「走れメロス」もレベル1で読むことができるのでおすすめです。
どの作品も面白いので、ぜひレビュー記事をご覧ください。
▶︎「藪の中」レビュー記事
▶︎「鼻」レビュー記事
▶︎「走れメロス」レビュー記事