洋書多読

多読でマンネリしてきたらコレを読め!太宰治の「走れメロス」

「走れメロス」は太宰治の代表作品である短編小説。学校の教科書に採用されていることもあり、読んだことがある人が多い作品かもしれませんね。

「走れメロス」の作品名は知っていても、どんな内容か聞かれてきちんと答えられる人は少ないのではないでしょうか。

私の場合、「う~ん、メロスがただひたすら走る話」ぐらいにしか覚えていなかったですね。ってかぶっちゃけ、作品名からテキトーに連想してるでしょ、って感じなんですが。。。

現代でも人気の「走れメロス」ですが、今回は英語初心者でも読める英語版「走れメロス」をご紹介します。

今回ご紹介するのは、ラダーシリーズから出ている「走れメロス Run, Melos, Run」です。

英語レベルの難易度

ラダーシリーズの「走れメロス Run, Melos, Run」レベル1で、中学レベルの英語で読めるとされています。

「走れメロス」は、短編ですし、そもそも読み易い作品ですが英語でも同様。

躍動感があってぐいぐいと引き込まれます。洋書でページをめくる手がとまらないっというのを体験できる本!

洋書を読みながら「目が離せない」「次が気になってどんどん読み進めちゃう」なんていう経験してみたくないですか?

「走れメロス Run, Melos, Run」なら、それができちゃいます。

私は一気に読んでしまいました。テンポが良いのでページを読み進めているうちに知らぬ間に読みきっていたという感じですね。

読了したときの爽快感はたまらなかったです!

多読をしているけど、「最近なんだかつまらない」とマンネリ化してる人にもオススメします。

実際に使われている表現を見てみよう

メロスはMelos

「走れメロス」は舞台が日本ではありません。小説の最後に「古伝説と、シルレルの詩から」と記載されており、ギリシャ神話を元にしています。

メロスという名前からも推測しやすいように、主人公は日本人ではないですし他の登場人物も同様。

主な登場人物は主人公のメロス、親友のセリヌンティウス、暴君ディオニスで、ラダーシリーズの「走れメロス」ではこのような表記です。

メロス Melos
セリヌンティウス Selinuntius
ディオニス Dionysius

太宰治の作品ではありますが、英語で読むと海外作品を読んでいるような錯覚に陥ります

気になる冒頭部分

 

Melos was furious.
(メロスは激怒した。)

「メロスは激怒した。」初めの一文です。

激怒はfuriousで表現されています。

おっといきなり中学レベルではない単語がっ!

中学レベルで読めると言っておきながら、冒頭から難易度高めの単語が登場です。

これは許せませんねぇ。でも、なんで難易度高い単語を使うのか理由を見てみましょう。

怒るといえばangryをご存知の方は多いでしょう。

I’m angry!といえば、「私は怒ってるのよ!」と言うことができます。

furiousも怒っているときに使えますが、angryよりもさらに怒っているときに使います。angryをレベルマックスにするとfuriousになる感じですね。

I was late and Kate was furious with me.
(遅刻したら、ケイトは私にブチギレてた。)

I was furious when I learned about it.
(そのことを知って、めちゃくちゃ怒った。)

「メロスは激怒した。」

そうメロスは激怒しているんです。ただ怒っているんじゃない。めちゃくちゃ怒っているんです。

だからここはangryではなくfuriousのほうがしっくりくるんですね。

メロスの覚悟

I am going to die this very night, Melos thought. I am running to be put on the cross. I am running to save a friend who has taken my place.

(私は、今宵、殺される。殺される為に走るのだ。身代りの友を救う為に走るのだ。)

妹の結婚式を終え、シラクスに向かうときのメロスの言葉です。

メロスの覚悟のある力強い文も、平易な英語で表現してあります。

1文目をみていきましょう。

I am going to die this very night, Melos thought.
(私は、今宵、殺される。)

ここでのveryは強調の意味で使われています。“まさに今夜”というニュアンスがでています。

I am running to be put on the cross.
(殺される為に走るのだ。)

put on the crossという表現に注目してみましょう。

crossは十字架のことです。

十字架(cross)に付けれらる(put on)ということでput on the cross、は磔(はりつけ)という意味になります。

I am running to save a friend who has taken my place.
(身代りの友を救う為に走るのだ)

関係代名詞のwhoが出てきました。
うぎゃ~関係代名詞ってダイッキライという人も多いでしょう。(私も嫌い!)
このwhoはfriendの説明をしています。a friend has takes my place.ということですね。

He can move. He can walk. His body feels fresh again, and once again he feels some hope.

(歩ける。行こう。肉体の疲労恢復と共に、わずかながら希望が生れた。)

日本語では主語がメロスですが、英語ではHeが使用されています。

疲労恢復(かいふく)を His body feels fresh againと表現しています。易しい英語で表現されていますね。日常会話でも使える使い方です。

I felt fresh again after having a cup of coffee.
(コーヒー飲んだら、気分転換になった。)

躍動感があるから読む手が止まらない


「走れメロス」はとにかく走っているので、そのスピード感が文章にも表れています。

洋書初心者の方にも難しくない内容ですし、多読がマンネリ化してやる気が下がってきている人にもオススメ。

短編だからすぐに読める
スピード感があって読み易い

日本語で読んでから英語にチャレンジすると理解力が高まるので、事前に日本語で読むのもおすすめのやり方です。青空文庫なら無料なので、いきなり英語で読むことに不安があるのならぜひ読んでみましょう。
青空文庫「走れメロス」

ラダーシリーズの「走れメロス Run, Melos, Run」は、スピード感があってとても読みやすいです。

特にメロスがシラクスに向かって走りつつも体力と精神力の葛藤するシーンは、英語でもテンポが良くぐいぐい引き込まれます。

洋書に興味がある方や、多読疲れしてきている人には、チャレンジして欲しい一冊です。