ステップ・リーディング

【英語で読むごんぎつね】英語多読の初めての一冊におすすめ|日本語原作との読み比べも面白い!

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ラダーシリーズから出ているレベル1の『ごんぎつね(Gon the Fox)』をご紹介します。

『ごんぎつね』は新美南吉の代表作の一つ。

英タツ
英タツ
小学校4年生の国語の教科書に採用されてるよね!

どんな物語か覚えていますか?

イタズラばかりしているきつねのごん。ある日、兵十のうなぎを盗んでしまいます。ごんは兵十のために罪のつぐないをするのですが・・・。

小学生の時に触れた名作文学を中学英語で読めるのが、ラダーシリーズ の『ごんぎつね』

シンプルな英語が使われているので多読の初めの一歩(本当に本当に初めての方に!)にとってもオススメ。

平易な英語が使われており、かつ短編なので挫折することなく最後まで読むことができます。

多読を始めてみたいなら、最初に手に取るのにベストな一冊。

この記事では『ごんぎつね』の英語のレベルや魅力をご紹介します!

『ごんぎつね』のレベルと難易度


『ごんぎつね』はラダーシリーズのレベル1で、中学英語レベルで読むことができます。(→ラダーシリーズ紹介記事

レベル1の中でもやさしいレベルです。

英語で小説を読んだことがない人にも、無理なく読める一冊です。現在形・過去形・完了形が出てきます。

英タツ
英タツ
英検4級、TOEIC300から読めるね!
単語 ★☆☆☆☆
文章 ★☆☆☆☆
ストーリー ★☆☆☆☆

(※レベルは目安です)




実際の文章をみてみよう!


実際に出てくる英文を見てみましょう。3つピックアップしました。(※カッコ内の日本語訳はブログ著者が訳しています。)

イタズラ好きのごん

Day and night Gon came down from the mountain and played tricks on the villagers.
(ごんは昼も夜も山からやってきて、村人にいたずらをしていました。)

いたずら好きのごん。

いたずらはplay trick(s) onと表現します。

どんないたずらをしていたかというと、

he went to the potato fields, dug up the potatoes, and threw them here and there.

畑に入って、芋を掘り散らしたり、

he set fire to the rapeseed drying outside.

干してある菜種に火をつけたり、

he pulled down the chili peppers drying out in the back of the house.

家の裏手に干してあるトウガラシをむしり取ったりしました。

やりたい放題ですね!

ごんはいたずらをたくさんするため、play trick onという表現は何度か文中に出てきます。

私としたことが

“What have I done now?” thought Gon.
(ぼくは今度は何てことをしてしまったのだろう、とごんは思いました。)

ごんは兵十の母親が亡くなったのを知り、自分がいたずらしたことを悔います。

ごんは償いをするためにイワシ売りから魚を盗み兵十に届けるのですが、そのせいで兵十は盗人扱いされてしまうことに。

自分の行為がアダとなったことを知った時のごんのセリフです。

“What have I done?” なんてことをしてしまったのだろうと後悔の気持ちがあるときに使う表現です。

検討もつかない


“Who would do a thing like that?” asked Kasuke.
“I have no idea,” said Hyoju.

(「一体誰がそんなことをするんだ?」と加助が聞きました。
「まったくわからないんだよ」と兵十は言いました。)

ごんはお詫びの気持ちから、兵十に家にこっそりと栗を運ぶようになりました。

しかし兵十はなぜ家に栗が置かれているのか検討がつきません。

誰が置いてるんだろうかと加助の問いに兵十が答えます。

“I have no idea.”

理由がさっぱりわからないとき、検討もつかないときに使う便利な表現です。




『ごんぎつね』の魅力!

日本文学を英語で楽しめる!

『ごんぎつね』はストーリーを(なんとなくでも)覚えている方が多いと思うので、そのぶん読みやすさが増します。

舞台が日本なので、英語で読んでいても情景を思い浮かべやすいんですよね。

日本の風景が英語で書かれていると、違和感があるかもしれませんがそこが本書の魅力でもあります。

短編だから挫折することなく読了できる!

短編なので、途中で投げ出すことなく読み終えることができます。

多読を続けるうえで、読了できるというのはとっても重要。

本一冊読み終えると「読み終えた!」「読了できた!」という満足感を得ることができて、読了できたことに感動するんですよね。

この感動は、本を1冊読み終えた人でないと味わうことができません。

読了できたというのは一種の成功体験で、自分は本を読み終える英語レベルがあり英語体力があるということを実感できますし、次の本を読みたいというやる気につながっていきます。

英語で物語を読んだことがないと、読むのにとても時間がかかります。

しかし本書は短編なので、一日で読み切ることもできます。

多読を始めたばかりの頃や文章を読むのに時間がかかる場合は、読み切れる長さの本を選ぶといいですよ。

読了した時の感動は忘れられないです!

そのため、短編の『ごんぎつね』は多読ライフをスタートさせるのに、最適な一冊です。




原作との読み比べも楽しい!

私は「ごんぎつね」を読んだのは小学生ぶりでしたが、久しぶりに読んで少しウルっとしてしまいました。

小学生の頃に学校の体育館で「ごんぎつね」の演劇をみて感動したことを思い出しましたね。

日本語の原作と英語を読み比べをするのも楽しいですよ。

原作は1930年に執筆されており、舞台は江戸時代から明治ごろ。

そのため日本語の表現が古く、時代を感じずにはいられません。

英語版では描かれている情景が古いと感じるものの、日本語の古い表現に触れるわけではないので、時代感というか古さを感じることはさほどないかもしれません。

ラダーシリーズの『ごんぎつね』は完全対訳にはなっていませんが、読み比べると日本語で読んだ時と英語で読んだ時の感じ方の違いを楽しむことができます。

キンドルをお持ちなら、日本語版は無料でダウンロードできます。

青空文庫なら原作をネットで無料で読むこともできます。




【NEXT STEP!】次はこの本にチャレンジ!

ラダーシリーズのレベル1にはごんぎつねと同じ作者新美南吉の『手袋を買いに』を読むことができます。

太宰治の『走れメロス』や、『芥川龍之介短編集』などの日本文学もありますよ!

英語で日本文学を楽しめるなんて素敵ですよね。

ぜひチャレンジしてみましょう!

手袋を買いに

こちらも読みやすく素晴らしい作品なのでおすすめです。

人間とはどんな存在か、考えさせられる作品でもありますよ。

▶︎「手袋を買いに」レビュー記事

『走れメロス』

スピード感が最高です!ページをめくる手が止まらなくなる一冊。

私はレベル1の中で一番好きな作品です!

▶︎『走れメロス』レビュー記事

『芥川龍之介短編集』

『杜子春』『鼻』『藪の中』の3作品を読むことができます。

▶︎『芥川龍之介短編集』レビュー記事

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