みなさん、こんにちは!多読が大好きなケイコです。
今回は、中学英語から読めるラダーシリーズ・レベル2の「アンネ・フランク物語(The Story of Anne Frank)」をご紹介します。
アンネ・フランクの生涯と、ヒトラー政権によるナチスによる迫害を学ぶことができます。
戦争とナチスのユダヤ人迫害について語っているため、全体的に重たい内容ではありますが、歴史を学ぶのにとても良い作品です。
私は、アンネが生きなければならなかった世の中に心を痛め、最後は泣いてしまいました。
世界の歴史において私たちが知っておくべきことを英語で学べるので、多くの英語学習者に読んでもらいたい一冊です。
英語の難易度
「アンネ・フランク物語」はラダーシリーズのレベル2で、多読初心者に最適です。
文章は高校レベルの英語があれば、十分に読み進めることができます。
しかし舞台がドイツやオランダなので、出てくる単語が少しややこしいです。
ドイツ語やオランダ語ができる方なら苦労しないと思いますが、そうでないと読み慣れない人物名や地名が出てくるので、読みづらいかも。
本書の冒頭に、登場人物の説明や、ユダヤ人とユダヤ教に関する用語、ナチスに関する用語が解説されているので、読みながら確認したり読む前に予習として読んだりして活用しましょう。
難易度
単語:★★☆☆☆
文章:★★☆☆☆
固有名詞が読みにくい
「アンネ・フランク物語」は、舞台がドイツやオランダなので、人物名や場所の名前がドイツ語やオランダ語で出てきます。
ドイツ語やオランダ語の名詞に慣れていないと、少し読みづらいと思います。
フランク家を手助けしたり、支え合った人たちが多く出てきます。Miep Santrouschitz(ミープ・サントロシェッツ)、Hermann can Pels(ヘルマン・ファン・ペルス)、Bep Voskuijl(ベップ・フォスキュイル)など。
名前読めますか?テキトーに読んでいると誰が誰だかわからなくなってしまいます。(私はわからなくなりました。。。)
場所の名前も同様。何と読むのかいまいちわからないスペルの単語がたくさん出てくるので、メモをとったり、冒頭にある「登場人物」「ユダヤ人とユダヤ教」「ナチスの第二次世界大戦」の用語集を活用しながら読み進めると良いです。
歴史を英語で学ぼう
「アンネ・フランク物語」では、第二次世界大戦やナチス政権下のドイツや、オランダの状況について学ぶことができます。
どのようにしてナチス政権が台頭したかなどの理由も書かれているので、歴史を全く知らない人にも読みやすいです。
私は「ホロコースト」や「アウシュビッツ収容所」などの言葉は知っていたのですが、それが何かを説明できるほどの知識は持っていませんでした。
そんな私でも、一気に読むことができたので、歴史に苦手意識がある人も安心して読むことができますよ。
「アンネ・フランク物語」ではアンネの日記の内容をところどころ織り交ぜながらアンネのことや、アンネを取り巻く状況を説明してくれています。
アンネは、ナチスの迫害がフランク家に迫ってきて隠れて生活している時も、卑屈にならず前を向いていました。
そんな彼女の姿に励まされたり力をもらえます。
本書は歴史の授業では知ることのできない一面を見せてくれます。
英語力を高めながら、歴史を知り考える力もつけたいですね。