エンパイア・ステート・ビルディングの歴史を英語で学ぶことができる、アメリカの児童書『Where Is the Empire State Building?(エンパイア・ステート・ビルディングってどこ?)』をご紹介します。
ニューヨークと言えば摩天楼!天に向かってそびえ立つビル群はカッコイイですよね。
その中でもエンパイア・ステート・ビルディング(Empire State Building)は、ニューヨークの象徴と言える超高層ビルです。
地上102階建て、アンテナ部分までいれると高さ443メートル。
NYを見渡せる展望台は観光地として人気ですが、実はオフィスビルでもあります。
今では世界一の高さではなくなってしまいましたが、世界一の座を降りた今でもエンパイア・ステート・ビルディングはニューヨークの象徴であり多くの人に愛されています。
世界大恐慌の時代に工事が進められ、世界一の高さに挑むことは人々の希望でした。
そんなエンパイア・ステート・ビルディングの歴史と激動の時代を生きた人々の力を感じることができる『Where Is the Empire State Building?』をご紹介します。
『Where Is the Empire State Building?』のレベルと難易度
単語 | ★★☆☆☆ |
文章 | ★★☆☆☆ |
内容 | ★★☆☆☆ |
【単語】
本書は8歳〜12歳を対象とした児童書です。そのため英語ネイティブの子どもたちにとって難しすぎない言葉選びがされています。
【文章】
一つの文章が長すぎないため非常に読みやすいです。
【ストーリー】
エンパイア・ステート・ビルディングが建てられる前(Waldorf-Astoriahotelというホテルが存在していた)のころや、建設に至った経緯が詳しく書かれています。
ホテルの取り壊しから建設開始から完成まで、そして今のエンパイア・ステート・ビルディング様子まで時系列で記載されています。
イラストが当時のことを理解する手助けをしてくれますよ。
実際の文章をみてみよう!
実際に出てくる英文を見てみましょう。3つピックアップしました。(※カッコ内の日本語訳はブログ著者が訳しています。)
1. 42年間、世界一の高さを誇っていました
It is 102 stories high and 1,250 feet tall-1,454 feet if you count the antenna on top, which was added later.
(エンパイア・ステート・ビルディングは102階で約381メートルあり、後に付けられたアンテナを入れると約443メートルです。)
1930年から約40年の間、世界一の高さを誇っていたこともあり、高さを表すフィート(feet)がたくさん出てきます。
フィートに慣れていないと、実際の高さがピンと来ないですよね。
1フィートは約30センチです。
1 foot = 30.48 cm
日本とアメリカで使用されている単位が違うことがいくつかあるので、多読をしながら慣れるようにしていくというのも一つの方法です。
2.エレベーターの発展
So in 1878, Otis came up with an elevator that could travel eight stories in less than a minute. His inventions made skyscrapers practical.
(1878年、オーチスは1分もかからずに8階まで上れるエレベーターを考え出しました。彼の発明は高層ビルを現実的なものにしたのです。)
今ではビルには当然のようにエレベーターがありますが、昔はエレベーターの性能が低く、スピードも遅かったようです。
そこでオーチス・エレベータ・カンパニーの創業者であるエリシャ・オーチス(Elisha Otis)はエレベーターの安全性を高め、さらにスピードも速くしたエレベーターを開発しました。
エレベーターの存在により、高層階にまで上がるのが現実的になったため、高層ビルが建設できるようになったんですね。
こんな風に背景や周辺知識が本書にはたくさん出てきます。
3.NYのニックネーム
This article was one of the first to call the building the Empire State Building. The name was probably Smith’s idea. “The Empire State” was a common nickname for New York.
(このビルを初めてエンパイア・ステート・ビルディングと公開した記事の一つです。名前はおそらくスミス氏の考えによって付けられたものと思われます。「エンパイア・ステート」はニューヨークの一般的なニックネームです。)
名前の由来が説明されています。
スミス氏とはニューヨーク州知事を務めたこともあるアル・スミス(Al Smith)のことで、エンパイア・ステート・ビルディングの社長です。
ニューヨークは、「エンパイア・ステート」というあだ名があったんですね。
『Where Is the Empire State Building?』の魅力!
ニューヨークといえば、自由の女神やタイムズスクエア、セントラルパーク、ブロードウェイ・ミュージカルが有名ですよね。
ニューヨークを一望できる展望台といえば、エンパイア・ステート・ビルディング。
展望台からニューヨークを眺めないことにはニューヨークを体験したとは言えません!
展望台が86階と102階の2つあり、102階の展望台はニューヨークで一番高い展望台で自由の女神、国連本部ビル、クライスラービル、ロックフェラーセンター、セントラルパークなどをみることができます。
チケットは公式ウェブサイト(日本語あり)から購入できます。
エンパイア・ステート・ビルディングは、ニューヨークの象徴であり多くのニューヨーカーから愛されている建物。
それは約40年間、世界一の高さを誇っていたということだけではありません。
建築開始時が世界大恐慌の始まり同時だったにも関わらず、中止せずに建築を続けて多くの仕事を生み出しました。そのおかげでこの高層ビルは多くの人の希望でもあったのです。
しかも、わずか410日で完成させたというハイスピード工事でした。
当時は高層ビルの建設ラッシュの時期でもあり、多くのビルがいかに高いビルを建てるかを競っていたエネルギーを感じることができます。
歴史から当時の人たちの思いがたくさん詰まった一冊です。
児童書ですが、大人でも十分に楽しめる質の良い内容です!
旅行の前に読んで知識を仕入れおくのもよし、旅行の後に読んで、写真を見ながら旅の復習として読むのもよし。
余談:レゴもすごいです
ちょっと余談なのですが、本書を読んだらこの建物の魅力にハマってしまいまして、レゴのエンパイア・ステート・ビルディングを買っちゃいました!
一気に作るのがもったいなかったので、5日間くらいかけて完成させました。
レゴのアーキテクチャーシリーズから出ています。
このアーキテクチャーシリーズすごいんですよ!種類も豊富で世界中の建築物をレゴで組み立てられちゃいます。
本を読んだ後で、こんな風に楽しんでみるっていいなと思いましたね。楽しかった!
同じシリーズにNY関連の本がいくつかあるので、一緒に読むとNYのことをより深く知ることができるようになりますよ。
自由の女神
ブルックリン・ブリッジ
ブロード・ウェイ
ワールド・トレードセンター
エリス島
『What Was Ellis Island?』レビュー記事あり!
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