みなさん、こんにちは!多読が大好きなケイコです。
今回は、中学英語から読めるラダーシリーズ・レベル2の「モーツァルト・ストーリー(The Mozart Story)」をご紹介します。
モーツアルトやクラシック好きにはマストの一冊!モーツアルトのことを知ると、より作品を楽しめるようになります。
モーツアルトはオーストリアのザルツブルグやウィーン、イタリアのベネチア、チェコのプラハなどヨーロッパのいたるところで過ごしているので、ヨーロッパ好きの方にもおすすめです。旅してる気分になれますよ。
英語の難易度
「モーツァルト・ストーリー」はラダーシリーズのレベル2で、多読初心者に最適です。
全体的に難しくないのですが、地名や人物の名前などの固有名詞が多いので、なじみがないと読みにくさを感じるかもしれません。
例えば、人物名の場合、こんな感じです。
・Maximillian III Joseph(マクシミリアン3世ヨーゼフ)
・King Louis XV(ルイ15世)
・Princess Caroline of Nassau-Weilburg(カロリーネ・フォン・オラニエン=ナッサウ=ディーツ)
モーツアルトが演奏を披露した相手が沢山出てきます。知らないとイメージがしにくいので、理解度が下がってしまうかもしれません。
難易度
単語:★★☆☆☆
文章:★☆☆☆☆
英語での地名を学べる!
モーツアルトはヨーロッパをあちこち移動しているので、ヨーロッパの地名がたくさん出てきます。
英語での地名がわからないと、「あれ?今モーツアルトどこにいるの?」と読んでいて迷子になってしまうかも。
わからなくなったら、迷わず調べましょう。
多読をするときには辞書を使わないことを推奨することが多いですが、わからないまま読み進めることでストレスを感じるなら調べてOK。
英語でヨーロッパの地名をいろいろ覚えることができますよ。
本書に出てくる地名を一部紹介します!
Salzburg ザルツブルグ
Vienna ウィーン
Munich ミュンヘン
Bavaria バイエルン
Cologne ケルン
天才が抱えた、父親との関係性とお金の問題
「モーツァルト・ストーリー」は、モーツアルトが抱えた父親との関係性やお金の問題にフォーカスを多く当てています。
モーツアルトは父親を愛していたようですが、同時に難しい関係性でもあったようです。
父親のレオポルトは、モーツアルトが愛した女性との結婚を反対したり、母親の病死をモーツアルトのせいにしたりして、よくモーツアルトを叱責していました。
父親との関係性を知るとちょっと胸が痛くなるのですが、天才だからといって全てがうまくいっていたワケではないことがわかります。
そして、お金の問題。
モーツアルトは幼少期から天才をもてはやされていましたが、収入に関しては常に問題を抱えていました。
オペラなどでヒット作品を生み出していても、お金の心配をしなくて良いような暮らしはしていなかったようです。
父親との難しい関係性や、収入に困る暮らしをしていたなんて、モーツアルトの作品を聞いていると想像もできないくらいです。
天才も一人の人間だったのだと、感じさせられる一冊です。
本書を読むと、モーツアルトの作品をより深く聴けるようになりますよ。