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【英語児童書】フランクリン・ルーズベルトって何した人?|ニュー・ディール政策・ラジオ演説

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アメリカの児童書『Who Was Franklin Roosevelt?(フランクリン・ルーズベルトってだれ?)』をご紹介します。

本書は「Who Was?」シリーズの一つで、アメリカの出版社Penguin Workshopから出ている児童書です。

英タツ
英タツ
アメリカ政治史上で唯一4選された大統領だよね!

世界恐慌と第二次世界大戦時にアメリカを率いた大統領。

歴代アメリカ合衆国大統領のランキングで上位5人にランクインするなど、今でもアメリカ国民からの支持が根強いです。

フランクリン・ルーズベルトの生い立ちから、妻エレノアとの出会い、ポリオ感染、世界恐慌の中で打ち出したニューディール政策、そして第二次世界大戦への参戦が時系列で紹介されています。第二次世界大戦中の日系人の強制収容についても触れられています。

対話を重んじたフランクリンは、ラジオを通して国民との対話を重視したり、ニューディール政策を推し進めてアメリカ経済を救いました。

ポリオを患い足が不自由になりつつも、精力的に政治を取り行った大統領でした。

『Who Was Franklin Roosevelt?』をご紹介します。

レベルと難易度 英語ネイティブの児童向け


「Who Was?」シリーズは英語ネイティブの8〜12歳が対象となっていて、歴史的人物や現在活躍している有名人について学ぶことができます。「Who Was?」シリーズ紹介記事

英タツ
英タツ
英検2級、TOEIC550からチャレンジできるね
単語 ★★☆☆☆
文章 ★★☆☆☆
ストーリー ★★☆☆☆

(※レベルは目安です)




実際の文章をみてみよう!

実際に出てくる英文を見てみましょう。3つピックアップしました。(※カッコ内の日本語訳はブログ著者が訳しています。)

大統領就任後すぐ政策に乗り出す

In the first hundred days, Congress passed fifteen major laws to help people get back to work. The programs Franklin had promised were getting underway. They become known across the country as the “New Deal.”
(就任後の100日でアメリカ連邦議会は国民に仕事を与えるために15の法案を通しました。フランクリンが約束した政策は着実に進んでいました。この政策は「ニュー・ディール政策」として知られるようになりました。)

フランクリンが大統領に就任したとき、世の中は世界大恐慌の真っ只中でした。

多くの人が職を失っています。

フランクリンは就任後からすぐに動き始め、その政策は「ニュー・ディール政策」と呼ばれました。

Congress アメリカ連邦議会
get underway 進む、始まる

ラジオ演説

In the years that Franklin was president, he held thirty-one of his famous “fireside chats.” They allowed Franklin to explain what the government was doing and why.
(大統領就任中、フランクリンは有名なラジオ演説(炉辺談話)を31回設けました。ラジオによって政府の動きやその理由を説明していたのです。)

フランクリンは対話を重んじており、国民に対してはラジオ放送を通して演説を行うことで国民に直接訴えかけることを重視しました。

日本語ではこの取り組みをラジオ演説と表現されることが多いですが、英語ではfireside chatと表現されています。

暖炉の前で談笑するような温かみや親しみのあるイメージなんですよね。

フランクリンの人柄が現れている取り組みです。

fireside 暖炉の前、炉端

戦艦アリゾナとフランクリン・ルーズベルト

Franklin urged the navy to build powerful battleships. It was a proud day when he hammered the first bolt into a brand-new battleship in the Brooklyn Navy Yard. It was named the USS Arizona.
(フランクリンは強力な戦艦を造船するように要請しました。ブルックリン海軍工廠にて真新しい戦車に最初のボルトを打ち込んだのは輝かしい日でありました。その戦車はアリゾナと名付けられました。)

真珠湾攻撃で沈没した戦艦アリゾナ。今はアリゾナ・メモリアルにてその姿を見ることができます。

フランクリン・ルーズベルトの命により竣工されたのが、真珠湾攻撃によって沈没した戦艦アリゾナでした。

urge 要請する、強く要求する
battleship 戦艦
hammer 打ち込む
USS Arizona 戦艦アリゾナ




人間味のあるフランクリン


大不況の中、仕事を生み出すためにニュー・ディール政策を打ち出したり国民との対話を重視するなど、アメリカ国民のために尽力したフランクリン・ルーズベルト。

ポリオを患い脚が不自由になっても国のために行動し続けました。

今も人気の歴代大統領であることも頷けますね。

しかしその一方で第二次世界大戦中には日系人の強制収容をしたり差別的な行為もありました。

一人息子だったせいか母親から溺愛されておりちょっとマザコンっぽいところがあったようです。

献身的な妻エレノアを差し置いて、秘書と不倫もしました。(不倫については『Who Was Eleanor Roosevelt?』に記述があります)

優秀な政治家であっても完璧な人間なんていないんだな、と思わせてくれます。




【NEXT STEP!】次はこの本にチャレンジ!

フランクリン・ルーズベルトと交流のあった人物や時代も一緒に読みましょう!

妻エレノア・ルーズベルト

妻エレノアはフランクリンを支え続けました。

世界恐慌

フランクリンが生きた時代、世界恐慌とはなんだったのかを学べます。

広島の原子爆弾投下

▶︎広島原爆投下レビュー記事

Who Was Winston Churchill?

第一次世界大戦時にチャーチルから応援を要請されています。

二人は手紙などで何度も交流をしており、対面もしています。

What Was D-Day?


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