昨今は、円安の影響で気軽に海外旅行に行けな〜い!
いろんな国を飛び回っていたい私としては、本当にツライ時期であります。
ずっと日本でモジモジしているのは耐えられないので、本を読んで海外旅行気分を味わおう!と思い、読書で妄想トリップをすることにしました!
向かう先に選んだのは韓国・中国・台湾・北朝鮮・香港のアジア五カ国!
私はアジア文学に疎く、何を読んだらいいかわからなかったですが、話題になっている本をテキトーに選んでみました(笑)
一カ国に一冊読んだので、ご紹介します!
【韓国】The Vegetarian

ブッカー国際賞作品!
韓国人作家ハン・ガンの『菜食主義者』は、平凡な主婦ヨンヘが突然「肉を食べない」と決意することから始まる物語。
その行動は家族を困惑させ、彼女の内面に潜む暴力的な記憶や欲望が浮き彫りになります。
夫や義兄、姉の視点を通じ、彼女の変化は狂気か自由かを問いかけます。
社会的規範や家族の圧力に反発し、植物になりたいと願うヨンヘの姿は、個人の生と身体の意味を鋭く描き出しています。
【中国】Frog

莫言の『Frog』は、中国の一人っ子政策を背景にした長編小説です。
助産婦として多くの子を取り上げてきた主人公の叔母は、政策の徹底に伴い中絶や不妊手術を強要する立場となります。生命を守るはずの彼女が命を奪う役割を担う矛盾に葛藤し、周囲の人々の人生にも深い影を落とします。物語は語り手である甥の視点を通じ、農村社会の変化や家族の苦悩を描き出し、国家政策と個人の生の対立を鋭く問いかけます。
【北朝鮮】In Order to Live

イ・ヒョンソの回想録『In Order to Live』は、北朝鮮で生まれた彼女が飢餓や抑圧の中を生き延び、家族と共に自由を求めて脱北するまでを描いています。
幼少期の洗脳教育や飢え、中国での逃亡生活、危険に満ちた旅路が克明に語られます。
彼女は自らのアイデンティティを模索しながらも、最終的に韓国へ辿り着き、新しい人生を切り開きます。本書は自由の尊さや人間の強靭さを伝える感動的な証言です。
【台湾】Taiwan Travelogue

物語は、1938年の日本統治下の台湾を訪れた架空の日本人作家・青山千鶴子の視点で描かれます。彼女は台湾の婦人会の招待を受け、通訳の王千鶴と共に13の都市を巡りながら、台湾の食文化や風景、そして人々との交流を深めていきます。
作品は、食事を12の章に分けて描写し、当時の食文化や歴史的背景を豊かに表現しています。また、植民地支配とその影響をテーマに、言語や文化、権力関係の複雑さを浮き彫りにしています。青山と王千鶴の関係性を通じて、友情や愛、そして歴史の重みを感じさせる内容となっています。
この作品は、台湾の歴史や文化を深く知る手がかりとなり、また、植民地時代の視点から人間関係を考察する貴重な一冊です。
【香港】Tongueless

『Tongueless』は、香港の作家・劉以葳(Lau Yee-Wa)による2024年の小説で、香港の教育現場における言語政策と個人の葛藤を描いています。物語は、香港の中学校で教える二人の教師、衛(Wai)と凌(Ling)を中心に展開します。政府の指導により、教師たちは広東語から普通話(マンダリン)への切り替えを強いられます。衛は内向的で普通話に苦しむ一方、凌は社交的で上司の期待に応えようとします。しかし、衛はプレッシャーに耐えきれず自ら命を絶ち、凌はその後の変化に直面します。この作品は、言語、権力、個人のアイデンティティに関する深い問いを投げかけています。
5カ国周ってみての感想
読書で旅行、めちゃくちゃ面白かったです!
韓国・中国・台湾・北朝鮮・香港に行きたくなってしまった。
余計に行きたくなってしまいました!
韓国は近いから低予算で行けそうかな。
台湾は友達いるから会いに行きたいし。
中国は行ったことないので、いつかは絶対に行きたい。
香港は食事も美味しいしまた行きたい。
北朝鮮は、、、本だけで大丈夫(笑)
読書旅行はサイコーでしたが、旅行に行きたい度がさらに上がってしまいました!







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