全米ベストセラー作家コリーン・フーヴァー(Colleen Hoover)のヤングアダルト恋愛小説『UGLY LOVE』をご紹介します。
現在(2022年)アメリカのティーンや20代女子が「最高!」「刺激的!」と絶賛している作品です。
主人公は、パイロットのマイルズと大学院生のテイト。
この二人の“no strings attached(身体だけの関係)” ー つまりセフレから始まった二人の関係を描いたストーリーです。
身体だけの関係しか許されない! – え?
しかも相手はお兄ちゃんの同僚! – え?
しかも仕事はパイロット! – マジ!?
こんな条件で恋愛したことあります?
こじらせ恋愛をしたことのあるなら、共感できる箇所がたくさんあるかも!
揺れ動く心の描写が細かく表現されていて、どんどん引き込まれます。
『UGLY LOVE』は著者コリーン・フーヴァーの作品の中でも人気の高い作品。
SNSでも話題の『UGLY LOVE』をご紹介します!
レベルと難易度 英検2級・TOEIC700
単語 | ★★★★☆ |
文章 | ★★★☆☆ |
ストーリー | ★★★☆☆ |
※レベルは目安です
【単語】
恋愛中のドキドキやワクワク、そして不安やしんどさが手に取るようにわかる表現がたくさん散りばめられています。
【文章】
文章だけでなく、文のレイアウトからも感情が読み取れる工夫がされているのが特徴。
【ストーリー】
全部で39章あり、テイトとマイルズの視点がチャプターごとに交互に描かれています。
テイトは現在、マイルズは6年前の心境が描かれていて、章ごとに時空を行ったり来たりしながらストーリーが展開します。
実際の文章をみてみよう!
実際に出てくる英文を見てみましょう。3つピックアップしました。(※カッコ内の日本語訳はブログ著者が訳しています。)
冒頭の一文をご紹介!
“Somebody stabbed you in the neck, young lady.”
(誰かに首を刺されたようだね。)
これはキャップという人物がテイトに対して言ったセリフなのですが、こんな人と出会いたい、もしくはこんな風に歳を重ねられたらなと思ってしまうような人間味のあるキャラクターなんですよね。
この一文から、テイトが置かれている状況、そしてマイルズとの出会いが明らかになっていきます。
二人をむしばむ2つのルール
“Don’t ask about my past,” he says firmly. “And never expect a future.”
(「過去について詮索しないこと」と彼はきっぱりと言った。「それから絶対に将来を期待しないこと。」)
身体だけの関係を約束したマイルズとテイトですが、マイルズはテイトに2つのルールを守るように言います。
過去について詮索しない
将来を期待してはいけない
このルールどう思いますか?
私は肉体関係の割り切った関係を承諾したとしても、一方的にこれを言われたらショックな気がします。。。
このルールに対するテイトの思いがところどころに書かれていますが、その感情が手にとるようにわかるんですよ。
壊れていくもの
Hearts get infiltrated.
Promises get broken.
Rules get shattered.
Love gets ugly.(心は侵食し
約束は破られ
ルールはくだけ散り
愛は醜くなっていく)
これは裏表紙に書かれている内容の一部です。
入ってはいけない領域に足を踏み入れ、守るべきものが壊れていく。
頭ではわかっているのに、心では制御できない衝動。
恋をすると感情が暴走してしまうことってありますよね。
まさに『UGLY LOVE』の内容を凝縮した4行です。
電子書籍より紙の本で読むのがおすすめ!
本書は文章のレイアウトに特徴があります。
そのため、ぜひ紙の本で読むのがおすすめ!
文章のレイアウトに工夫がされているため、視覚からも感情がリアルに伝わってきます。
電子書籍よりレイアウトが崩れないペーパーバックで読むほうがコリーン・フーヴァーが作り出した世界観を120%楽しめますよ。
表紙のデザインもポイントとなっています。
水中にいるようなデザインなのですが、ストーリーと深く関係していてその意味が後半に明らかにされます。
表紙とストーリーがリンクした時には、ゾゾゾーと鳥肌がたちました!
私は一目惚れはしたことは今まで一度もなく、セフレが欲しいと思ったこともないので、正直なところ、自分と重ね合わせながら読める作品ではなかったです。
しかし心理描写が上手に描かれていてマイルズの態度にイライラしたり、胸がキューッと痛くなったり、テイトの苦しみやツラさが伝わってきて、共感できるポイントがいくつかありました。
特に後半はイッキ読みでしたね。しかも最後は泣いてしまいました。
本書の注意点としては、マイルズとテイトは肉体関係を楽しむ関係からスタートしているため、ベッドシーンの描写が多いです。
エロの要素が強いので、性的描写が苦手であればおすすめしません。
性的描写が多いこともあり“spicy!”というレビュー表現を何度か目にしたのですが「アメリカではこういうのがウケるのか」と私にとってはカルチャーショックですらありました。
【NEXT STEP!】次はこの本にチャレンジ!
コリーン・フーヴァーは人気作品が多いので、他の作品も読んでみましょう!
IT ENDS WITH US
脳外科医との恋愛!
レビュー記事→コリーン・フーヴァー『IT ENDS WITH US』DVを扱った恋愛小説 英検2級・TOEIC700
Verity
Reminders of Him
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