アルクが提供している映像翻訳Web講座のレビューをします。
わたしは、ベーシックコースからプロフェッショナルコースまでの全4コースを受講しました。実際に受講して感じたメリット・デメリットなどをご紹介します。
映像翻訳Web講座は、映像翻訳を基礎からプロデビューまで学べる通信講座。
映像翻訳とは、映画やドラマに字幕をつけたり吹き替え台本を作ったりする仕事です。
「英語を仕事にしたい」「海外ドラマや映画が大好き」「映像翻訳に興味がある」と思っていても、どうやって勉強をしていいかわからなかったりしますよね。
映像翻訳Web講座は、家にいながらにして映像翻訳を基礎から学ぶことができて、プロデビューまでサポートしてくれます。
わたしはコースの最後のレベルである「プロフェッショナルコース」まで進みましたが、そこで断念してしまいました。やはりプロのレベルは高く、自分の実力がともなってなかったんですよね。
でも映像翻訳の勉強をして良かったと思っています。映像翻訳というトビラを開けたので、これから興味が湧いてきたらまたチャレンジしたいと思っています。
コースの内容やメリット・デメリット、受講感想をご紹介します。
アルクの「映像翻訳Web講座」とは
映像翻訳Web講座は、英語の通信教育やテキスト販売をしているアルクが、映像翻訳専門学校の映像翻訳アカデミーと提携している通信講座です。だから学べる内容は本格的!
基礎の勉強からからプロデビューまで、全てオンラインで完結してしまいます。
わたしは翻訳に興味があり、特に映像翻訳はやってみたい仕事でした。
でも当時、海外で住んでいて、スクールへの通学は叶わなかったんですよね。そんな時にアルクの映像翻訳Web講座を知り、実際に受講を決意しました。
オンラインなので、地方に住んでいても海外に住んでいても問題なく受講できます。
コースは基礎のベーシックコースからスタートし、全部で4コースあります。段階的に難易度が高くなっていき、課題量が増えていきます。
- ベーシックコース
- プラクティスコース
- アドバンスコース
- プロフェッショナルコース
システムから画像やファイルをダウンロードして、課題を解いていきます。課題の提出もシステム上で行います。
個別に添削がされるし、質問もできてサポートがしっかりしています。
メリットとデメリット
実際に通信講座を受けてみた感想と内容をレビューします。メリットとデメリットはこちら。
<メリット>
- 翻訳の知識がなくてもスタートできる
- プロデビューまで最短22ヶ月!
- しっかりとしたサポートと丁寧な添削
- レベルに合わせて課題と難易度が上がるので無理なくステップアップできる
- 全てオンラインだから地方や海外にいても受講できる
<デメリット>
- 切磋琢磨し合う仲間ができにくい
メリットからご紹介します!
1.翻訳の知識がなくてもスタートできる
初めは全員ベーシックコースからスタートします。ベーシックコースでは基礎を学ぶので、映像翻訳の知識がまったくなくても大丈夫。
映像翻訳にはルールがいくつかあり、テキストや動画教材を使用しながら学んでいくことができます。
申し込むと資料が届きます。「映像翻訳ハンドブック」という冊子があり、基礎情報が載っています。(※2022年では郵送物はなく、オンライン上で資料提供があるようです。)
オンラインの動画教材があるので、講師がルールや注意すべきポイントを丁寧に説明をしてくれます。
だから「映像翻訳のことは何も知らない」という方にも安心。
教材がしっかり作られているので、知識ゼロでも全く問題ありません。
2.プロデビューまで最短22ヶ月!
ベーシックコースからプロフェッショナルコースまでは、最短で22ヶ月で終了することができます。
わたしは、コースとコースの間に1ヶ月や2ヶ月の休みを取ったりしていたので、プロフェッショナルコースにいくまでに2年以上かかりました。
仕事との両立を考えながら自分のペースで取っていました。
こんな風に自分の生活状況に合わせながら受講ができるのは、嬉しいですよね。
3.しっかりとしたサポートと丁寧な添削
サポートはしっかりしていました。
課題を提出する際に質問ができるので、確認したいことや聞きたいことはなんでも聞けます。課題が返却される時に、質問の返答がされます。
課題の採点は、とても満足のいくものでした。良かったポイントと向上すべきポイントを両方書いてくれているんです。
私はダメ出しされるとヘコんでしまうたちなので、赤ペンでびっしりとダメ出しされてたら、すぐにヘコタレていたと思います。
でも「ここが良くできている」「きちんと理解できている」というポイントも記載してくれているので自信をつけやすかったです。
指摘するだけでなく、アドバイスをしてくれたり、応援もしてくれるんですよ。
通信講座って一人で作業して孤独なのですが、生徒が孤独にならないように気を遣ってくれている感じがありました。
これが嬉しかったし、学習が継続できるモチベーションにもなりました。
その他には、コースが終了するたびに面談があります。面談で学習相談ができますし、映像翻訳という仕事に関して色々と質問もできます。
サポートという面では、かなりしっかりしていたので、不満は一切なかったです。
4.レベルに合わせて課題と難易度が上がるので無理なくステップアップできる
ベーシックコースの課題の量はそんなに多くないので、仕事で忙しい方や子育て中の主婦にも無理なくできる感じですね。
コースが「プラクティス」「アドバンス」と進むにつれて難易度や作業量は増えます。
課題で使用する映像が、バラエティに富んでいます。ドラマやドキュメンタリーなど、毎回内容がガラリと変わるので、楽しかったです。
5.全てオンラインだから地方や海外にいても受講できる
毎回出される課題は、専用ページからアクセスして指示や映像を確認します。
課題を終えたら、専用ページで提出します。
全てWeb上で完結できるので、どこに住んでいようと関係ありません。
私はタイから受講しましたが、不便さを感じたことは一度もありませんでした。
ネット環境は整える必要がありますが、必要なのはネットとパソコンだけです。
<デメリット>切磋琢磨し合う仲間ができにくい
マイナスポイントはあまり感じない講座でしたが、通信講座ということもあり仲間ができないのが寂しかったです。
スクールに通学すると、同じ志を持った仲間ができると思いますが、通信講座だと一人っきりなので、その点がツライことがありました。
学習者同士で励ましあったりすることができないので、モチベーションの維持が大変かもしれません。
まとめ:本格的にスキルを身に付けられる
映像翻訳は、知的好奇心をくすぐられる仕事だと思います。しかも、年齢も今までの経歴も関係なくスタートできちゃいます。
私は「プロフェッショナルコース」まで進みましたが、途中で挫折しました。挫折した理由は、自分の実力がともなっていなかったから。
プロフェッショナルコースでは、プロを目指す本格的なコースなので容赦ありません。
課題の量はかなりあります。と言っても、プロの仕事量と比べると少ないのですが、課題をこなすのが必死でした。
翻訳って訳すだけでなく、訳す内容のことを知っていないといけないので、調べ物の量がハンパないんですよ。
訳すだけでも必死なのに、調べ物をする時間も膨大でした。仕事との両立が難しくなり、課題が提出できない状態となってしまいました。
「映像翻訳って楽しそう〜」と気軽な気持ちで始めてみて、実際にやってみたらとても楽しかったんです。でも自分の英語力や調査能力が低くかったため、プロとして仕事できるレベルにありませんでした。
プロフェッショナルコースにまで進んでいて辞めるのはもったいないという気もしますが、映像翻訳という世界を知ることができたので後悔はしていません。
つぎ込んだお金は・・・考えるのはやめておくことにします。。。
<各コースの受講料金(税込金額)>
2022年1月の情報です。詳しくは公式サイトでご確認ください。
ベーシックコース | 45,572円 |
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プラクティスコース | 100,572円 |
アドバンスコース | 111,047円 |
プロフェッショナルコース | 125,715円 |
わたしはもっと英語力が上がって気持ちに余裕が出てきたら、また映像翻訳を目指そうと思っています。
一度諦めたものの、英語と海外ドラマが大好きなので、この二つが揃った仕事に就けたら最高だと思っているんですよね。
最初のコースであるベーシックコースは決して安い講座ではありませんが、まったく翻訳のことを知らなくてもオンラインで映像翻訳を基礎から学ぶことができます。
今は動画配信サービスが充実していて、海外ドラマや映画の翻訳の仕事はたくさんあります。
映像翻訳についての知識がゼロからでも、安心して受講できるので、新しいトビラを映像翻訳Web講座で開けてみてください!