アメリカ独立戦争時代の知られざる英雄、アレクサンダー・ハミルトンの物語を、ヒップホップやR&Bの音楽にのせて描いた革命的なミュージカル——それが『ハミルトン(Hamilton)』です。
2015年にブロードウェイで初演されるや否や、瞬く間に社会現象となり、2020年にはディズニープラスで配信された舞台版映像が世界中で話題に。
今回は、そんな『ハミルトン』をおすすめする4つの理由をご紹介します!
私はDisneyプラスで視聴し、大ファンになってしまいました
英語レベルは難易度が高いので、歌詞を勉強してから、ブロードウェイで生で見るのが夢になりました。
1. アメリカの歴史が“生き生きと”学べる
ハミルトンは、アメリカ建国の父の1人であり、初代財務長官。
でも、日本の学校教育ではあまり取り上げられることはありませんよね。
『ハミルトン』では、独立戦争や合衆国憲法の制定、連邦制度の誕生など、アメリカ史の重要な場面を、現代的な言葉でわかりやすく描いています。
歴史に苦手意識がある人でも、自然と興味が湧いてくる
——それがこのミュージカルのすごさです。
2. キャストの多様性が希望をくれる
『ハミルトン』のもうひとつの革新は、「有色人種による白人の歴史の再解釈」。
黒人やラテン系、アジア系の俳優たちが、ジョージ・ワシントンやトーマス・ジェファーソンを演じることで、「アメリカとは何か」「誰のものなのか」を問い直します。
“Immigrants, we get the job done.”(移民たちが、仕事を成し遂げるんだ)
というセリフには、今を生きる私たちにも響くメッセージが込められています。
3. 音楽がとにかくカッコいい
ヒップホップ、R&B、ジャズ、ミュージカルソングが融合した楽曲は、どれも一度聴いたら忘れられません。
作詞・作曲・主演を務めたリン=マニュエル・ミランダの天才ぶりには驚かされるはず。
特に人気の曲:
- “My Shot”(自分のチャンスを逃さないという宣言)
- “The Room Where It Happens”(歴史が動く瞬間の裏側)
- “Satisfied”(叶わなかった恋と妹の思い)
どれも歌詞が深く、繰り返し聞くことで新しい発見があります。
4. 自分の人生を“どう生きるか”を考えさせられる
『ハミルトン』のテーマは、「Legacy(遺産)」「書くことによる不死」「人生の意味」。
貧しい移民の子として生まれたハミルトンが、「自分の名前を歴史に刻む」ためにどれほど必死に生きたのか——
その姿を観ていると、私たちもつい考えてしまいます。
“What is a legacy? It’s planting seeds in a garden you never get to see.”
自分が残すものは何か。今、この瞬間をどう生きるか。
観終わったあと、きっと何かが変わっているはずです。
英語レベルは超上級!
『ハミルトン』の最大の特徴は、そのスピーディーでリズミカルな英語のセリフ。
歌詞の98%以上がラップや歌で構成されているため、英語は聞き取りにくい!
特に、
- 語彙力を伸ばしたい
- ネイティブの早口英語に慣れたい
- アメリカ英語のリズム感を身につけたい
という方にはいいかもしれません。
『ハミルトン』を観るには?
2025年現在、日本ではディズニープラスで舞台版映像が視聴可能です(※英語字幕あり)。
また、サウンドトラックはSpotifyやApple Musicでも聴けます。
まとめ:『ハミルトン』は、あなたの価値観を変えるかもしれない
ただの“歴史ミュージカル”ではありません。
英語学習、自己啓発、芸術作品としての完成度……すべての面で刺激的な『ハミルトン』。
まだ観ていない方は、ぜひこの機会に触れてみてください。