『The Da Vinci Code(ダ・ヴィンチ・コード)』をご紹介します。
本書は2003年に発売されたダン・ブラウン著の長編推理小説。
『Angels And Demons(天使と悪魔)』に次ぐ「ロバート・ラングドン」シリーズの2作目です。
『The Da Vinci Code』は知的推理小説で、ミステリーだけでなく、絵画や歴史、キリスト教などのアカデミックな内容が含まれています。
ルーブル美術館の館長ジャック・ソニエールが殺され、不可解なことにその身体はダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」を模した形になっていました。
ハーバード大学のロバート・ラングドン教授が現場に残された暗号を解読すると共に、殺人の真相に迫るストーリーです。
タイトルにあるようにレオナルド・ダ・ビンチがキーワードとなっています。
「モナリザ」や「最後の晩餐」「岩窟の聖母」「ウィトルウィウス的人体図」などの絵画に秘められた歴史や事実が解き明かされていき、読むごとに知的好奇心が刺激されます。
舞台はフランスとイギリス。教会や大聖堂・美術館が出てくるので、旅している気分になれるのも読んでいて楽しいポイントです。
500ページほどあり、かなりのボリュームがあります。家やカフェで、まったり読みたくなる物語ですよ。
世界で大ヒットした『The Da Vinci Code』をご紹介します。
英語のレベルと難易度
英語のレベルは高めです。対象はTOEIC850以上、英検準1以上。
美術やキリスト教に関連する単語が出てきますので、普段は見慣れない言葉がたくさん登場します。歴史の話やトリビアがたくさん登場。簡単に理解できるようなたやすい内容ではなく、ちょっと難解ですね。
歴史や美術が好きな方にはもちろん、上級レベルの方やステップアップしたい中級者におすすめです。
単語 | ★★★★☆ |
文章 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★★ |
【単語】
美術や歴史にかかわる単語が多く出てきます。
【文章】
難解な構文は出てきません。文法力があれば問題なく読めます。
【ストーリー】
ストーリーは少し難しめ。歴史的背景やキリスト教に関する記述が多いので、その部分を理解できないと、読み進めることができません。
実際に出てくる表現を見てみよう!
実際に出てくる文章を3つ見てみましょう。
(日本語訳はつけていません。)
ルーブル美術館のガラスのピラミッドの賞賛と批判
Goethe had described architecture as frozen music, and Pei’s critics described this pyramid as fingernails on a chalkboard.
ルーブル美術館のガラスのピラミッドについての記述が面白くされていて、この文章はその一部。
私は、「ピラミッドのライトアップきれい〜」ぐらいにしか思っていなかったのですが、評価は賞賛と批判に別れているようですね。
フランス人がアメリカ人にする質問「ピラミッドのことどう思う?」のことを、「ピラミッドを好きと言えば悪趣味なアメリカ人と思われ、嫌いと言えばフランスへの侮辱になる、厄介な質問」と記載されていて、面白いなと思いました。
オプスデイとは?
The media was now referring to Opus Dei as ‘God’s Mafia’ and ‘the Cult of Christ’.
オプス・デイとは、キリスト教のカトリック教会の組織のひとつで、本書では欠かせない存在です。
一部分の特殊な祈りの方法が紹介されていて、読者としてはカルト集団のようにみえます。
著者のダン・ブラウンは「事実に基づいている」としていますが、オプス・デイの記述についてはオプス・デイが公式に反論しているので、どこまで信じるかは読者に委ねられています。
シンボルの意味を知る
‘Symbols carry different meanings in different settings,’ Langdon said.’Primary, the pentacle is a pagan religious symbol.’
ロバート・ラングドンは宗教象徴学の教授なので、様々な象徴の説明が出てきます。
宗教や歴史が絡んできて、様々な要因を取り込みながら説明するラングドンの言葉は、わかりやすくてGood!
難しい内容でも楽しめる。世界中でヒットしたのも頷けます。
ダ・ビンチ・コード ここが面白い!
『The Da Vinci Code』は、44言語に翻訳され7,000万部発行されている世界的に大ヒットした小説。
だから面白くないわけがないんです!
『The Da Vinci Code』の魅了をご紹介します。
- レオナルド・ダ・ビンチの作品のトリビアが面白い!
- フランスやイギリスを旅している気分に
- ラストが最後まで読めないドキドキ感
【1】レオナルド・ダ・ビンチの作品などのトリビアが面白い!
主人公はロバート・ラングドン。ハーバード大学の宗教象徴学の教授です。
「モナリザ」「最後の晩餐」「ウィトルウィウス的人体図」「岩窟の聖母マリア」などのダ・ビンチの作品に秘められた謎や解釈がたくさん出てきて、「へ〜そんな意味があったんだ」「こんな歴史があったから、こういう描き方になっているのね」など、へぇ〜へぇ〜の連続です。
私は絵画や歴史には疎いのですが、そんな私でも楽しむことができました。
実際の絵を見たくなっちゃいますよ。
【2】フランスやイギリスを旅している気分に
フランスのルーブル美術館やエッフェル塔、サン・シュルピス教会や、イギリスのウェストミンスター寺院、ナショナルギャラリー、テンプル教会が出てきます。
外観や内観の説明が詳しくされていたり、その場所にまつわる歴史や事実の説明があるので、まるで旅をしているかのような気分に。
しかも旅したくなっちゃうんですよ!旅行したいウズウズ感が止まりません。
イギリスやフランス旅行前に読むのもおすすめです。
【3】ラストが最後まで読めないドキドキ感
たくさん、暗号が出てくるのが面白い。一つ解読すると、また別の暗号が出てくる。
しかも解答が複数の意味を持っていたりするんです。
だから、次の展開を読むのが難しいんですよね。
だから最後の最後まで「ラストはどうなるの?」と気になって仕方がありません。
わたしは、最後はちょっと泣いてしまいました。
まとめ:ダ・ヴィンチと一緒に知的好奇心の旅にダイブしよう!
『The Da Vinci Code』は、読み出したら止まらないです!
でも私は読了するのに、2ヶ月かかりました。内容理解するのに時間がかかったため、読むスピードがとても遅かったんですよね。
それでも先が気になるので、挫折することなく読み切ることができました。
『The Da Vinci Code』はシリーズ化されていて、全部で5作品あります。『The Da Vinci Code』は2作品目です。
<ラングドン・シリーズ>
1.『Angels And Demons』
2.『The Da Vinci Code』
3.『The Lost Symbol』
4.『Inferno』
5.『Origin』
わたしはこれから、『Angels And Demons』にチャレンジしようと思っています!
『The Da Vinci Code』はトム・ハンクス主演映画化されています。本を読む前や読んだ後に、映画を楽しむのもいいですよ。
わたしは本を読んだ後に映画を見ました。
映画は楽しめましたが、原作の方が情報が細かいのでわたしは原作の方が好きですね。
映画は、動画配信サイトでは、Netflix、U-NEXT、Amazonプライムビデオで視聴ができます。(2022年12月の情報です。詳しくは公式サイトをご覧ください。)
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