中学英語から読めるラダーシリーズ・レベル1の『グリム名作選(The Best of Grimm’s Fairy Tales)』をご紹介します。
子どもの頃に、グリム童話には親しんでいましたか?
グリム童話の8篇を読むことができます。
『ヘンゼルとグレーテル』
『かえるの王子』
『ガラス瓶の中のお化け』
『踊りぬいてぼろぼろになる靴』
『糸くり三人女』
『漁師とおかみさん』
『勇ましいちびの仕立て屋』
『金のがちょう』
知っているお話はありますか?
子どものころ以来読んでいないという方も多いのではないでしょうか。
グリム童話は、英語の勉強とともに読んでおくと良いことがあるんですよ。
なぜなら海外ドラマや映画、ディズニーアニメなどで、グリム童話を題材にした作品やパロディにした作品って結構多いんですよね。
そのため知識として親しんでおくと、グリム童話をネタにした作品の背景やジョークがわかったり、英語の理解度が上がったりするので、英語の勉強も兼ねて読んでおくといい作品です。
この記事では、『グリム名作選』の難易度や実際に使用されている文章と、本書の魅力をご紹介します!
英語のレベルと難易度
『グリム名作選』はラダーシリーズではレベル1で、中学英語レベルで読むことができます。(→ラダーシリーズ紹介記事)
単語 | ★☆☆☆☆ |
文章 | ★☆☆☆☆ |
ストーリー | ★☆☆☆☆ |
【単語】
使用頻度の高い単語で構成されており、巻末にワードリストが載っているため辞書なしで読むことができます。
【文章】
英語の長文に慣れるのにちょうどよい、シンプルで読みやすい文章です。
【ストーリー】
『ヘンゼルとグレーテル』は長め、『カエルの王子』は短め、というようにストーリーによって長さは変わりますが全体的に短いお話が多いです。
実際の文章をみてみよう!
『ヘンゼルとグレーテル』『かえるの王子』『ガラス瓶の中のお化け』から、実際に使われている英文をご紹介します。(※日本語訳はブログ著者が訳しています。)
1.ヘンゼルとグレーテル
“Listen,” answered his wife, “early tomorrow morning we will take the children far into the woods, light them a fire, give each of them a piece of bread, then leave them alone. They will never find their way home and we will not have to feed them any more.”
(「ねぇ、」と妻は言いました。「明日の朝早くに、森の奥の方へ子どもたちを連れて行って、火を起こしてやりパンを一切れずつ与えて置いて帰りましょう。あの子たちは家に戻ってくることはできないだろうから、もう子どもたちを養う必要はなくなるわ。」)
ヘンゼルとグレーテルの継母のセリフです。
一家は、自分たちの食べ物を確保するのも難しいほど貧しい生活をしていました。
父親がこれからの生活に悩んでいると、意地悪な継母はヘンゼルとグレーテルがいなくなればよいと考えます。
森に子どもたちを捨てようとするなんて、、、こわいですね。。。童話って優しくてクリーンなイメージを持ちがちですが、実際はそうでもないことがわかります。
Listen 「ねぇ、あのさぁ、ちょっと聞いて」と言いたい時に使う表現です。
feed 養う、育てる、食べ物を与える
2.かえるの王子
“What a fool the frog is! He can only sit in the water and talk to other frogs, he can’t be friends with humans.”
(なんてバカなカエルなのかしら。水の中にいて他のカエルと話してれば良いのに。人間と友達になれるわけないわ。)
お姫様は自分が落としたボールを拾ってきてくれるカエルに対して、見下すような発言をしています。
Whatを使った感嘆文が出てきました。「なんて〇〇なんだろう!」という意味です。
“What a fool the frog is!”
実際に感嘆文が使われている文章を読んでいくことで、使い方がわかっていきます。
『かえるの王子』は正直、ストーリーの意味がわかりませんでした。
お姫様は自分勝手なワガママ娘なのにハッピーエンドで教訓じみた要素がないし、かえるが姿を変えた理由も「いきなりなんで?」と混乱させられる理由なんですよ。
なぜこのストーリーが後世にまで語り継がれるのか。。。
ディズニーアニメの『プリンセスと魔法のキス』でパロディとして使われている部分があるので、読んでおくと面白い作品ではありますけどね。
3.ガラス瓶の中のお化け
“Let me out! Let me out!” it cried again. The student felt sorry for it. He took out the stopper.
(「ここから出して!出して!」とまた叫びました。息子(学生)はかわいそうに思い、瓶の栓を開けました。)
feel sorryは「かわいそうに思う、気の毒に思う」となります。
I’m sorry. はごめんなさいと謝るときに使いますが、相手を気の毒に思ったときにも使う表現です。
とんちが効いているストーリーです。
世界中で愛されているからこそ読んでおきたい
もともとはドイツ語で書かれた書物ですが、ラダーシリーズの『グリム名作選』は中学英語で読めるようにやさしい英語で編集されています。
『グリム童話』は170以上の言語に翻訳されて、世界中で愛読されている文学。
世界中の人が幼少期に触れているストーリーだからこそ、ちょっとした知識として読んでおく価値のある物語です。
『グリム童話』をネタに、ちょっとした例え話やジョークを英語で言えたらかっこいいですね。
1日で読み切ることもできますし、読書習慣を使え歌めに1日1話というペースで読むという使い方もできますよ。
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