ラダーシリーズ・レベル1の『イソップ物語(Aesop’s Fables)』をご紹介します!
『イソップ物語』は30編の物語が収録されているので、たくさんのお話を読むことができる多読初心者にオススメの一冊です。
短編ばかりなので、短いストーリーだと1ページ、長くても3〜4ページです。
「北風と太陽」「うさぎとカメ」「オオカミ少年」などの有名なお話を読むことができますよ。
30話あるので、子どもの時に読んだことのあるお話にいくつか出会えるはず。
久しぶりに読んでみると、大人の視点から読めるので楽しいですよ。
『イソップ物語(Aesop’s Fables)』の魅力をご紹介します!
『イソップ物語』の英語の難易度 英検4級・TOEIC400
『イソップ物語』はラダーシリーズではレベル1で、中学英語レベルからチャレンジできます。(→ラダーシリーズ紹介記事)
単語 | ★☆☆☆☆ |
文章 | ★☆☆☆☆ |
ストーリー | ★☆☆☆☆ |
※レベルは目安です。
【単語】
中学レベルの英語で読めるのですが、日常的によく使うけど学校では習わない単語がちらほら出てくるので、単語力が低いと読みにくいかもしれません。
【文章】
イソップ物語には教訓が含まれているものが多いです。教訓を読み取るには、英語の読解力が必要になります。
【ストーリー】
設定はシンプルなものが多いです。動物が主役になっているお話がほとんどです。
実際の文章を読んでみよう!
実際に出てくる英文を見てみましょう。3つピックアップしました。(※カッコ内の日本語訳はブログ著者が訳しています。)
【1】ウサギとカメ “The Hare and the Tortoise”
Slowly and surely, slowly and surely, he made his way down to the river on the left.
(ゆっくり、着実に、ゆっくり、着実に、カメは左手に見える川に向かって歩いて行きました。)
『うさぎとカメ』に出てくる一文です。
「ゆっくりと着実に」はslowly and surelyと表現されています。2回繰り返して表現することで、一歩一歩確実に前に進んでいる姿を想像できますね。
slowly ゆっくりと
surely 確かに、確実に
make one’s way 進む、〜の所へ行く
【2】キツネとコウノトリ “The Fox and the Stork”
A fox one day asked a stork to come to dinner.
(キツネはあるときコウノトリに夕飯を食べにくるように誘いました。)
『キツネとコウノトリ』の冒頭分です。
askは「質問する」「尋ねる」という意味ですが、招待する時にも使います。日常的に使える便利な表現です。
fox キツネ
stork コウノトリ
【3】病気のライオン “The Sick Lion”
Think for yourself and don’t follow the crowd.
(自分できちんと考えて、みんなにただついていかないこと)
『病気のライオン』に出てくる最後の文章です。
「みんながそうしているからといって、自分の頭で考えて行動しないと痛い目に会うよ」というメッセージが込められたストーリー。
Think for yourselfは直訳すると「自分のために考える」ということです。つまり自分できちんと考えるということ。
このようにイソップでは、どのお話も教訓が含まれています。
『イソップ物語』の魅力!
ラダーシリーズ『イソップ物語』の魅力をご紹介します!
- 中学生もチャレンジできる!
- 読解力をつけられる
- 動物の名前をたくさん覚えられる
- 童話をたっぷり楽しめる
【1】中学生もチャレンジできる!
英語を学んでいる中学生におすすめです。
一話一話が短いので、「一日一話」というスピードで読み進めることができます。
毎日少しでも英語に触れると英語力は着実に付きますので、英語を読む習慣をつけるためには短編を選ぶと続きやすくなりますよ。
1〜2ページのお話は、5分もかからずに読むことができます。
【2】読解力をつけられる
『イソップ物語』はストーリーを追いつつ、教訓を理解できて初めて楽しめる作品です。そのため、読解力を求められます。
英語の文章を読む時にありがちなのが、文章を目で追っているだけで、わかった気になってしまうことです。
英文を追うのに必死なあまり、英語を文法的に理解するだけになっていて、肝心の内容が頭に入っていなかったり、物語を理解できていないというようなことが起きるんですよね。
一つの物語を読み終えるたびに「この話は一体何が言いたかったのか?」と内容を要約してみましょう。そうすることで、自分の理解度をチェックすることができます。
【3】動物の名前をたくさん覚えられる
動物が主役となっているストーリーがほとんどなので、クマ(bear)、カエル(frog)、ライオン(lion)などたくさんの動物が出てきます。
英語名を知らない動物ってたくさんいますよね。
動物がたくさん出てくるので、動物に関するボキャブラリーを増やすことができますよ!
bat (コウモリ)
stork (コウノトリ)
ass (ロバ)
crow (カラス)
crane (ツル)
ox (雄牛)
tortoise (カメ)
grasshopper (バッタ)
raven (カラス)
【4】童話をたっぷり楽しめる
童話好きなら100%楽しめる一冊です。
30話読むことができるので、イソップの世界にどっぷり浸かることができちゃいます。
挿絵が版画のようになっていて味があるのも魅力の一つです。
まとめ:一話ずつ着実に単語力と読解力がつく!
『イソップ物語』は短編が30話収録されています。
たくさんのお話を読むことで、単語力を増やすことができます。
イソップならではの教訓が毎回登場するので、どんな教訓だったのかを読み取れるように読んでいきましょう。それを続けていくことで、読解力がついていきます。
もし、本書『イソップ物語』を読んで「一話が短すぎて物足りない」と感じたら、長い物語を読む力があるということなので、より長いお話にチャレンジしてみましょう。
多読をしていると「読了できたけどなんだか物足りない」と感じることがあります。
これはステップアップできるサインなので、より長い本に挑戦したり、英語レベルを上げて本を選びましょう。
ラダーシリーズは1から5までレベル分けされていますので、レベルに合わせて本を選ぶことができます。
例えば、より長いお話にチャレンジしたいのなら、同じレベル1の『ピーター・パン』、『美女と野獣』、『走れメロス』などがオススメです。
短編集ではないので、じっくりと一つのお話を楽しめます。
ラダーシリーズ・レベル1は、日本・海外の文学作品や短編集、ノンフィクションなどの23作品読むことができるので、自分のレベルや興味にあった本選びをすることができます。
英語レベルを上げたいのなら、レベル2に進んでみましょう。レベル2になると、『吾輩は猫である』、『ロミオとジュリエット』、『星の王子さま』など読み応えのある作品が多くなります。
『イソップ物語』と同じようなレベルのものを読み続けたい場合は、『グリム童話傑作童話集』がオススメです。こちらもラダーシリーズ・レベル1の短編集です。
多読は、自分の英語力にあった本を選ぶのが長く続けるコツ。そして、読書を楽しむポイントでもあります。
『イソップ物語』から多読をスタートさせてみましょう!
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