『SEX and VANITY』をご紹介します。
舞台はカプリ島とニューヨーク。
豪華で派手なセレブ生活の中でのモダンな恋愛。
クスッと笑えて軽快な文章。
その中にアイデンティティやアジア系アメリカ人であるがゆえの悩みなど、が主人公ルーシーの目線を通して描かれています。
クレイジーリッチを読んでいるとさらに面白く読むことができます。
というのもクレイジーリッチに出てきた人物がちらっと登場したりするからなんです。
『SEX and VANITY』をご紹介します!
レベルと難易度
単語 | ★★★☆☆ |
文章 | ★★★☆☆ |
ストーリー | ★★★☆☆ |
【単語】
日常会話、ドラマ、映画でよく出てくる表現が多いです。
【文章】
ケビン・クワンらしい軽快な文章。会話文も多いです。
【ストーリー】
物語が進んでいく場所ごとに章が区切られています。
実際の文章をみてみよう!
実際に出てくる英文を見てみましょう。3つピックアップしました。(※カッコ内の日本語訳はブログ著者が訳しています。)
冒頭はメールから
From: Isabel Chiu
TO: lucietangchrchill@gmail.com
Subject:la dolce vitaLucie!!!
(From: Isabel Chiu
TO: lucietangchrchill@gmail.com
件名:la dolce vitaルーシー!!!)
メールから物語がスタートします。
メールや招待状などが出てくるので、文章だけでなく、視覚的にも面白い構成になっています。
登場人物の育ちがわかる!
Lucie (92nd Street Y Nursery School / Brearley / Brown, Class of ’16) glanced down at the deep blue waters, wondering how warm it was and how soon she could jump in.
ルーシー(92Y保育園/ブレアリー校/ブラウン大学 2016年卒業)は青々とした海を上から眺めながら、水温はどれくらいだろう、早く海に入りたいな、と考えていました。
本書では新しい人物が出てくるたびに、学歴がカッコで記載されています。
出身校から育ちがわかるようになっているんですね。
こちらは主人公ルーシーの紹介。
私はアメリカの学校事情には詳しくないので、ルーシーの出身校を調べてみたら、私立のいいとこの子が行く学校でした!
出てくる人たちは基本お金持ちで、私立や一流大学出身者が多いです。
ハーバードやイェールなど日本でも有名な大学を卒業している登場人物も出てきます。
アメリカの教育事情に詳しいと育ちの背景がわかりますが、私のように全然知識がなくても十分楽しめますよ。
舞台はカプリ
“I’d like to swim in the Blue Grotto.”
“Can you swim in it?”
“I don’t see why not?”
「青の洞窟で泳ぎたいな」
「中で泳げるの?」
「できるっしょ」
主人公ルーシーといとこシャーロットの会話。
二人はカプリを訪れていて、カプリでの過ごし方について話しています。
このような会話文が多く、軽快に読むことができます。
ちなみに、青の洞窟で泳ぐことができるのか調べたところ、禁止されているらしいです。
夏に読みたくなる一冊
カプリの鮮やかな海やビーチが情景として出てくるので、夏にぴったりの本です。
軽快な文章が続くので、気軽に読むのに最適な一冊です。
実際に会話に使える表現も満載です。
『クレイジーリッチアジアン』のファンとしては、最新作を楽しみにしていましたし、前作と同様楽しく読むことができました。
楽しく読めましたが、恋愛小説としてはパンチが足りないというか、先が読めてしまう感じはありましたね。
ラブストーリーを楽しむというより、中国系アメリカ人としてのアイデンティティに面白さを感じながら読むことができる内容かと思います。
それでは!
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