大人の英語学習

私がTOEICの勉強をやめたワケ【実際の英語力と点数がマッチしなかった】

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わたしは英語が好きで、勉強を20年以上続けています。

学生のときから英検やTOEICで高得点を取れるように、目標を設定し勉強していました。購入したTOEICの参考書は何冊も買ったと思いますし、TOEIC受験も10回程度はしていると思います。

しかし、あるときからTOEICの勉強を辞めました。

TOEICが必ずしも、英語力を測る万能なテストではないことに気づいたからです。

TOEICの勉強から開放された私は、いま自分が好きなやり方で好きなように勉強し英語力を伸ばし続けています。

私はスコアは890点(5年前)ですが、これから990を取得するために勉強をしたりTOEIC受験しようとは思いませんし、TOEIC990の人に劣等感なども感じません。

TOEIC890止まりですが今まで困った事はなく、英語力を問われる仕事である英会話講師や、海外での就職も問題なくしてきました。

今は日本の外資系で仕事をしています。

TOEICで高得点を取ることのメリットがない人でも、英語学習がTOEICの勉強と結びついてしまっている人が多いです。

そして英語力を伸ばしたい人が、TOEICの勉強に集中してしまった結果「英語の勉強ってシンドイ」となっているケースを見ることがあります。

もしTOEICの勉強がつまらないとかシンドイと感じている人でも大丈夫。TOEICから解放されて、好きなように勉強しましょう。

私がTOEICの勉強をやめたワケ


私がTOEICの勉強をやめた大きな理由がこの3つです。

  1. 実際の英語力と点数がマッチしなかった
  2. 勉強がつまらなくなった
  3. 世界ではTOEICの知名度が低い

【1】実際の英語力と点数がマッチしなかった

自分の実際の英語力と点数がマッチしなかったというのが、TOEICに対して疑問を持つようになったキッカケです。

私は600点取得したときに、すでに自分の英語に偏りを感じていました。

ある程度の文法力はあるし、単語力もある。でもまともに話せないし、海外ドラマも字幕ナシで見るなんて無理。

600点の私は700点取れば、現状が打開できると思っていました。

でも、700点取っても、この現状はあまり変わらず。800点取っても、あまり変わらず。

もちろん、点数が上がっている分、英語の理解力は上がっています。

TOEICで点数が上がった分の実感がない

890点取得したときの私の英語力は、相変わらず話すと文法ミスは多いし、複雑な内容は話せなくなる。

書くことに慣れていないので、文章を書くなんてもってのほか。

リスニングは満点だったものの、映画やドラマを英語だけで理解するなんてとんでもない。ニュースの記事は読むのにめっちゃ時間かかるし、洋書もべらぼうに時間がかかる。

私が想像していた900点って、もっと英語の使い手だったんです。

たまに間違いはあるもののスラスラ喋れて、手紙もサラサラ書けちゃう、映画だってあまり複雑すぎなければほとんど理解できて、洋書はペーパーバックをがんがん読んでる。

これが私の想像していた900点のあるべき姿でした。

ちなみに、900点を持っている人で、私の想像通りの英語の使い手は意外に少なかったですね。

みんな高得点は持ってるけど、想像してたよりレベル低いって感じでした。

TOEICと自分が目指す英語力にはかなりの乖離があり、TOEICで高得点を目指す意味がわからなくなりました。

【2】TOEICのための勉強がつまらなくなった

TOEICの勉強にやる気があるときもありました。モチベーションも高く、「990取ってやる~!」と満点を目指していた頃もあります。

でもあるときこう思ったんです。

結局TOEICのための勉強であって、語学の勉強ではなくなっているな。

そして、つまんなくなちゃったんですよね。

TOEICで出てくるシチュエーションは、似たり寄ったりで、面白くない。

広告や張り紙を読んで、何が書かれているかを答える。これ、何が楽しいんだろう。

私は英語で本を読んだり面白い記事を読めるようになりたいのであって、そこらへんに張ってあっても読みもしない張り紙の内容を理解することじゃないんです。

世界のいろんな人と出会って話をしたかったし、自分の言っていることが通じると楽しかった。

だから英語を勉強し続けていました。

それがいつの間にか、学校や企業からTOEICを求められるようになり、TOEICで高得点を取ることこそが重要であると、洗脳されていました

英語学習の目的がズレてしまったんですね。

それに気づいたら、TOEICのための勉強がつまらなくなりました。

【3】世界ではTOEICの知名度が低い

TOEICのウェブサイトには「グローバルスタンダードとして世界約160カ国で実施」とあります。

TOEICの試験では、指示も含めて英語で行われます。

このことから、日本ではTOEICが世界中で認知されているテストと思っている人が多いですが、実はTOEICの知名度は世界ではそんなに高くありません。

私はさまざまな国の外国人と話したり海外に住むことで、TOEICの日本と世界での知名度の差を感じました。ちなみに国にもよりますが、IELTSやTOEFLの方が世界の認知度は高かったりします。

TOEICは一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が運営をしていますが、この協会が日本国内でうまくマーケティングしたって感じですよね。

あなたが目指す英語とは?

英語が出来るようになりたい人は、英語で何をしたいのか、何ができるようになりたいのかを考えてください。

やみくもにTOEICを勉強しても、使えない英語を身に付けるだけです。

目的に合った勉強法を

会話が出来るようになりたいのであれば、会話をガンガン練習しましょう。

字幕ナシで映画を観たいのなら、映画を英語字幕をつけてどんどん観ましょう。

洋楽で歌えるようになりたいなら、カラオケで歌いまくりましょう。

このときにもしTOEICのことが気になるなら、目指すTOEICの点数がどのような英語力をさしているのか想像してみてください。

目標点をとったら、日常会話が出来るようになっている?
好きなドラマを字幕ナシで見られるようになっている?
海外旅行で問題なくコミュニケーションができるようになっている?

自分が目指すスコアが、あなたにどんな英語力をもたらすか考えてみてください。

目標スコアを取得したあかつきに、その想像した英語力が得られるのであれば、それをターゲットに勉強してもいいです。でもTOEICはあくまでもTOEIC英語の勉強であることを忘れないでください。

試験を受けるだけが英語の勉強ではない

英語は学校の科目だったせいか、デスクで勉強しようとする人が多いですね。

資格試験を目指すのは、目標にしやすくてわかりやすい。

でもいま世の中に存在している試験が、決して万人向けするとは限りません。

英語の試験と言えば、TOEIC、TOEFL、英検、IELTS、いろいろあり、それぞれに特徴があります。

その特徴と自分の目指す英語が合致するなら、その試験を目指せばいい。

でも英語字幕をつけてひたすら海外ドラマを見続けるのだってよい勉強になりますし、英語でSNSをやってみるだけでも学べることが多いです。

自分の目的と好きなことを掛け合わせると、英語の勉強は楽しくなります。

 

TOEICの点数が、昇進や昇給などに結びつく会社もあると思います。

その場合は、昇進や昇給のために勉強をするのはいいでしょう。

もしTOEICのスコアを取得する明確な理由がないのであれば、自分の好きな方法で勉強したほうがずっといいですよ。

私は自分が目指す英語を目指して今日も勉強します。

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