中学英語から読めるラダーシリーズ・レベル1の『美女と野獣 (Beauty and the Beast)』をご紹介します。
『美女と野獣』は、1740年に書かれたフランス民話。1756年に短縮されたボーモン版が出版されて世界中で愛読されるようになりました。
原作はフランス語ですが、ラダーシリーズの『美女と野獣』は、英語学習者のために編集されているため英語で読むことができます。
主人公Beautyは商人である父の裕福な家庭に生まれ、兄3人姉2人と暮らしています。
ある日、父は今まで築き上げけてきた財産を失ってしまいました。
父は吹雪の晩に野獣の住む城にたどり着き、窓辺に咲く一輪のバラを娘Beautyのために持って帰ろうとします。
大切なバラを勝手に摘み取られ激怒した野獣は、父に娘の一人を差し出すよう要求するのですが。。。
見た目で判断してしまう人間の愚かさ、お金に執着する卑しい心、そして真実を見極める大切さを再認識する作品でもあります。
姉二人がとても意地悪なんですけど、妹(ビューティー)の不幸を願うあまり、父親に毒を盛って体調を悪化させて妹を悲しませようとするシーンがあるんですよ。いくら妹が憎いからと言って、実親に毒を盛るだなんて恐ろしすぎませんか。。。
ディズニーアニメ『美女と野獣』を見たことがあるなら、内容を対比することで興味深く読むことができますよ。
中学英語で読める『美女と野獣』をご紹介します!
『美女と野獣』のレベルと難易度
『美女と野獣』は、ラダーシリーズのレベル1で、中学英語で読めます。(→ラダーシリーズ紹介記事)
単語 | ★☆☆☆☆ |
文章 | ★☆☆☆☆ |
ストーリー | ★☆☆☆☆ |
基本的に過去形で書かれています。動詞の過去形の習得におすすめ!
実際の文章をみてみよう!
実際に出てくる英文を見てみましょう。3つピックアップしました。(※カッコ内の日本語訳はブログ著者が訳しています。)
Beauty
She was the prettiest of the three sisters, so her father always called her Beauty. Beauty’s sisters were very jealous of her, because she was also kinder and wiser.
(3人姉妹の中で一番かわいらしかったため、父親はビューティーと呼んでいました。姉たちはビューティーに嫉妬していました。ビューティーは美しいだけでなく親切で賢くもあったからです。)
ビューティーと家族の紹介がされている文章です。
比較の表現が出てきていますね。
prettiest
kinder
wiser
本を読んでいると、こんなふうに実際の比較級の使い方を目にすることができます。
たくさんの文章を読むことで、文法理解を強化したり語感を身につけることができますよ。
jealous 嫉妬して、うらやんで
野獣の要望
“I will forget about the rose, if you give me one of your daughters.”
“No sir! Not that!” cried Father, “I can not give you my child.”
(「バラのことは許してやろう。もしお前の娘を一人オレに差し出せばな。」
「それはできません!それだけは!」と父親は叫びました。「娘を差し上げるわけにはいきません。」)
父親が森で遭難し行き着いたお城。
そのお城にある美しいバラに手を触れた途端、野獣が現れ激怒します。
バラのつぼみを切り取ったことを許す代わりに、娘を差し出すことが条件に。
野獣の恐ろしさと父親の怖れが現れた緊迫感のあるシーンです。
forget 忘れる
cry 叫ぶ
野獣にかけられた呪い
So she turned me into an ugly beast and took away all of my kingdom’s people. Only the true love of a good woman could save me.
(そこで魔女は私を醜い野獣の姿に変え、王国の民たちをさらってしまったのです。清い心を持った女性からの真実の愛だけが、呪いを解くことができるのです。)
野獣がプリンスに姿を戻したとき、野獣の姿になってしまった理由をビューティーにしている場面です。
turn 人 into〜 人を〇〇に変える
kingdom 王国
原作やディズニーと比較してみよう!
原作はフランス語ですが、英語に翻訳されている訳書がいくつか出版されています。
『美女と野獣』は世界中で親しまれている物語。
原作英語版やディズニー作品と比較してみるのも面白いですよ。
1. 原作(英語版)を読んでみよう!
『美女と野獣』をもっと楽しみたい!と思ったら原作(英語版)にチャレンジしてみましょう!
原作はフランス語ですが英語翻訳があるので、よりディープな内容を楽しむことができます。
ラダーシリーズより使われている単語が難易度が高いものが出てきたり一文が長くなったりと難しくはなりますが、ストーリーをすでに知っているなら挑戦しやすくなりますよ。
英語の目安は英検2級、TOEIC600からです。
英語翻訳された本はいくつか出版されており、私は『Beauty and the Beast (English Edition)』を選びました。こちらKindleで108円でした!(※2022年時の価格)
▶︎英語版原作『Beauty and the Beast』レビュー記事
2. ディズニーアニメで違いを楽しもう!
『美女と野獣』は、やはりディズニーが有名ですよね。
ディズニー作品と比べてみるのも楽しみ方の一つです。
アニメと実写版がありますが、私はどちらかというとアニメの方が好きですね。
ディズニー英語は汎用的な表現が使われていますし日常会話の宝庫なので、ディズニーを使った英語学習もおすすめですよ。
英語字幕をつけられるDVDやDisney+(ディズニープラス)は学習がしやすいです。
読みやすいから多読の最初の一冊にもgood!
『美女と野獣』はもともとフランスの童話ですが、ラダーシリーズの『美女と野獣』は英語学習者用にやさしい英語を使用し編集されています。
多読初心者にとって手に取りやすく、多読に挑戦したみたいビギナーにオススメ。
英語でストーリーを理解するって、結構難易度が高いんですよね。
単語や文法を理解し、内容や情景をイメージできることでようやく、ストーリーを楽しめるんです。英語で本を読むって労力がいることなんです。
だから多読を続けるには、自分の好きなことや興味のある本を選ぶのがマストです。
そのため本書は、童話やディズニーが好きなら100%楽しむことができますよ。
私はワクワクしながら読んでいました。なぜなら、私は大のディズニー好きで、本とアニメの違いを比較しながら読んでいたから。
こういう本の読み方ってとっても楽しいんです!
「ここ、アニメと違うな」「こんなシーンがあるんだ」と思いながら読んでいると、ページをめくる手が止まらなくなります。
「どんな展開になるんだろう?」と興味が出てくると、多読初心者でも本書を一日で読み切ることもできちゃいますよ。
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